誇り高き老女たちの食卓

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757150737
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0095

内容説明

「珍しくて、おいしいものは七十七日生き延びる、と昔の人は言ったものだよ」―人生の歳月を重ねてこそ、ほんとうに欲しいものを「ぽっちりと」いただくことの幸せを描いた表題作を含め、食をめぐる出会いと思い出に満ちた、味覚の豊穣な時間の物語。

目次

幼女から老女へ―ままごと遊びの数かず
鶉料理は究極の男女愛を育てる
鱈の白子はぜったい山葵で
出会わなかった祖母と虎杖・のれそれの味
たすき掛け鮟鱇の肝酢和え
「鮭神話」とわが花咲猫の思い出
レバノンの名菜タブーリと「キリストのオリーヴオイル」
蛸残酷物語のギリシアから
雉は十字軍の勝鳥・そいつを日本酒で!
いごっそうのものづくり―生きとし生けるものへの愛〔ほか〕

著者等紹介

本間千枝子[ホンマチエコ]
1933年東京生まれ。随筆家。翻訳家。愛媛県鬼北町食の大使。東京雉酒の会会長。早稲田大学文学部仏文科、ニューヨーク市クイーンズカレッジに学ぶ。著書に、『アメリカの食卓』(サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムチ27

34
筆者1933年生まれ、4大を出て米文学者の妻として、自身も翻訳家エッセイストとして高名な女性。40年ぶりに筆者の名に触れてみたものの、正直、落胆が大きい。時代?日本が迎えている超高齢時代、老女が持つ意味は筆者のそれとは大きく意を異にしている気がする。孤食・個食・・一方貧困児童の食の問題。どうしても仕事がら、そっち方面が頭を離れないためうがった見方をするとは言え、途中からは流し読み。亡き伯母叔母と同じ香りだっただけに今さらという気が強いのかも。50年前、鯔のカラスミや子羊の香草焼を愛でていた記憶が被さった2017/02/03

お萩

4
食べることも作ることも好きな方からお話を聞いてるような、ものをよく知っているお歳を召した方のおしゃべりを思い出す。とかく食と思いでは密接な関わりを持つものであるなあ。美味しそうなお料理がたくさん出てくる。美味しい物の背景にはっとする。古い歴史から新しいことまで語られてこの一冊が歳を重ねた「誇り高き老女」のよう。2015/04/25

メルセ・ひすい

1
13-41 赤05 相当の味音痴・・ 四万十があったんで鮎かな・・と思ったが× 洋食 基督教的味音痴 和食は素材の局地・・ 素材の味が分からなければ日本人失格! 長良川の鮎が 日本です。。白人の上流階級はすべて京都の料亭で土下座です。到底足もとにも 洋食は及ばない。まあ、米国の中流以下は立ち食いですよネ。欧州もセレブ以外は味音痴。街は犬の糞だらけ!江戸時代に日本に来た毛唐はあまりに箱庭的だが清潔な国民を見て、自国の不潔さに全員、嘔吐!だった。日本では、し尿は百姓が購入し熟成し畑の有機肥料としていた。2010/03/15

エドバーグ

0
昭和一桁~10年代生まれのお母さんはこうだったなぁ~と彷彿とさせる、とても懐かしい、温かい本です。2017/07/19

love_child_kyoto

0
アリス・ウォータースに関する記事に感動しました。2010/04/23

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