加速する肥満―なぜ太ってはダメなのか

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757150713
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C0047

内容説明

現代の食生活と肥満の問題を、進化論と行動医学の観点から鮮やかに読み解き、ダイエットにまつわる誤解を一刀両断。私たちの体の驚くべき真実に迫る。

目次

はじめに 動物に餌をやってはいけません
第1章 卵が先か、フライドチキンが先か?
第2章 精製しすぎはダメ!
第3章 身体を動かそう
第4章 テレビの枠から抜けだそう
第5章 リッチとスリムには限界がない?
第6章 存在の耐えられる軽さ―医学的に見た理想体重
第7章 信じた道を進もう―個人の取り組み
第8章 社会を変えよう

著者等紹介

バレット,ディードリ[バレット,ディードリ][Barrett,Deirdre]
医学博士。ハーヴァード大学医学部心理学科准教授。夢と創造性の関係、催眠療法の研究などで有名。米国心理学会、心理学催眠部局の会長も務める。ボストン在住

小野木明恵[オノキアキエ]
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kubottar

11
テレビっ子にデブが多いわけがわかる。歴史上、最初に農業を始めた人類が罪深いというのも考えさせられた。進化の先は滅びしかないのだろうか?とにかく今はデフレ飯を腹一杯食うのはやめて、毎日体重計に乗って現実を直視しよう。2012/04/07

SGM

9
★★☆既知のことが多かったかな。しかし、外国の本にありがちな冗長な感じもなく、読みやすいのでよかった。ダイエットはカロリー減らして、野菜や魚を食えって書いてて、やっぱりこれが王道なんでしょうね。体の声を聞けというダイエット指導者もいるが、本書ではこれを明確に否定していて、わたしもそれに賛成。人間の糖と脂質を好むというのは本能的なもので、体の声を聞いてたらあっという間に太ると思う。実際、肥満の人は増えてる。あとは運動も大切で、義務教育でスポーツもどきはやめてしっかり自己管理できるような指導が必要だと感じた。2018/08/09

anaggma

5
超常刺激という概念をキーにして、病理を読み解く。人工的なものは全て、より好ましく・刺激的に作られる。快楽、効用の最大化こそが望ましいというドグマは、ナイーブな形ではもはや生き残れないと予感させる一冊。2017/03/12

taitaiyaki

4
超常刺激は動物行動学の言葉だそうです。動物の持つ本能的な行動の研究で、偽物の(石膏の卵に色や模様を付けた)大きな卵を自分の卵だと思い温める鳥など、より強い刺激に反応する様に進化したことを指します。カッコウは卵を他の鳥の巣に産み、巣の主は自分の卵よりも大きいカッコウの卵を沢山温めて、孵った雛の口により多くの食べ物を与えてしまうのは超常刺激をカッコウが利用しているのだそうです。人間もカッコウに利用される鳥のように、超常刺激をテレビや食品メーカーに利用されてます。わかってます。わかっちゃいるけどやめられない。2012/07/29

Tokimatsu Kana

4
健康について興味があったので読んでみました。 私たちの身体が実際にどのような食事を摂るように作られているのか。さらに、現代の食品がいかに私たちの本能を鈍らせて食べ過ぎに走らせているのかを説明してあります。改めて、精製された物には栄養はなく、考え方によっては薬物のような働きをしてしまうというところにとても驚いてしまいました。個人と社会の両方で肥満を解消するために何をすべきかなど考えさせられます。2012/05/30

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