出版社内容情報
『プラトンと資本主義』から三〇数年。思想史家・関曠野の集大成!『プラトンと資本主義』『ハムレットの方へ』で衝撃的なデビューを果たし、その後も一作ごとに斬新な問題提起を行ってきた関廣野。その長年に渡る思索を振り返って語り下ろす。さらに日本史についても、従来の見方に囚われない大胆な解釈を提示する。「フクシマ以後」を生きる日本人に贈る1冊。
はじめに――思想史とはいかなる作業なのか
第1章 ヨーロッパ史は一連のスキャンダルの歴史
第2章 革命について――革命神話はどのように生まれ、伝播したか
第3章 ソ連の崩壊と民族主義の再生――民族の観念の起源と歴史を探る
第4章 「世界史」という観念は消滅する――グローバルからローカルへ
第5章 科学と近代世界について――古代ギリシャの自然学と近代人の科学観
第6章 資本主義とは何であり、何が問題なのか――単なる経済現象ではなく、精神史的な問題
第7章 貨幣の崇拝と通貨改革思想――グローバル金融システムの支配からどう離脱するか
第8章 日本、日本人、日本史について――西洋とも中国とも異なる日本文明、そのユニークさを探る
第9章 知識人について
関 曠野[セキ ヒロノ]
『プラトンと資本主義』『ハムレットの方へ』で衝撃的なデビューを果たし、その後も一作ごとに斬新な問題提起を行ってきた関廣野。
その長年に渡る思索を振り返って語り下ろす。さらに日本史についても、従来の見方に囚われない大胆な解釈を提示する。「フクシマ以後」を生きる日本人に贈る1冊。
内容説明
我々は資本主義を本当に理解しているか?左翼‐右翼、進歩‐保守の座標軸は、もはや無効である。問題の本質は「グローバル」対「ローカル」にある。思想史の視点から世界史・日本史の「常識」を覆す。
目次
第1章 ヨーロッパ史を問いなおす―矛盾と相克の歴史
第2章 革命について―革命神話はどのように生まれ、伝播したか
第3章 民族主義という問題―「民族」観念の起源とその再生
第4章 アメリカの世紀の終焉―グローバリズムの限界と平和の条件
第5章 科学と社会―古代ギリシャの自然観と科学の再魔術化
第6章 資本主義とは何であり、何が問題なのか―単なる経済現象ではなく、精神史的な問題
第7章 貨幣の崇拝と通貨改革の思想―グローバル金融システムの支配からどう離脱するか
第8章 日本史を再考する1(古代から江戸時代まで)―文明のユニークさを探る
第9章 日本史を再考する2(明治から現代)―近代日本の権力構造
第10章 歴史の証人としての知識人
著者等紹介
関曠野[セキヒロノ]
1944年東京生まれ。早稲田大学を卒業後、共同通信社勤務を経て、1980年より著述生活に入る。1982年のデビュー作『プラトンと資本主義』(北斗出版)以降、幅広い分野に渡る著作、論文を発表
三室勇[ミムロイサム]
1945年生まれ。20歳代に雑誌『新日本文学』の編集、その後、せりか書房、フィルムアート社など書籍編集に携わった後、医療関係の広告代理店に勤務し、30歳代後半から医療・医学分野のフリーランス・ライターとなり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
masabi
Zyosuke Hiraoka
IQ89
a.k.a.Jay-V