食の社会学―パラドクスから考える

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757143395
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「食」は社会の縮図である

私たちが毎日食べているものには、目に見えないさまざまな力関係が織り込まれている。包摂と排除、伝統と革新、工業化する食とオーガニックの流行、飽食と飢餓など、「食」にまつわるパラドクスを切り口に、複雑化する現代の食文化をとらえたユニークな「食の社会学」。人類学、社会学、地理学、政治経済学、歴史学の最先端の知見を総動員し、「食」を通して社会のあり方を読み解く。

第1章 食研究の原則とパラドクス
第2章 食とアイデンティティ──包摂と排除
第3章 スペクタクルとしての食──豪華ディナーと過酷な労働
第4章 栄養と健康──体によくてもおいしくない?
第5章 ブランド化とマーケティング──消費者主権と企業の影響力
第6章 工業化される食――安価な食べ物の隠れたコスト
第7章 グローバル・フード──複雑化する食品供給網
第8章 食糧アクセス問題──余剰と不足が同時に起きている
第9章 食と社会変化──新たな価値を求めて

【著者紹介】
ニューヨーク州立大学社会学准教授。専門は食システム。

内容説明

フードデモクラシーは実現可能か?工業化される食品とオーガニック志向、グローバル化とローカル化、飽食と飢餓、包摂と排除、複雑化する食品供給網、安い食品の目に見えないコスト…「食」をめぐるさまざまなパラドクスを切り口に、現代の食料システムの問題点を暴く。

目次

第1章 食の社会学―原則とパラドクス
第2章 食とアイデンティティ―包摂と排除
第3章 スペクタクルとしての食―豪華ディナーと過酷な労働
第4章 栄養と健康―体によくてもおいしくない?
第5章 ブランド化とマーケティング―消費者主権と企業の影響力
第6章 工業化される食―安い食品にかかる高いコスト
第7章 グローバルフード―複雑化する食品供給網
第8章 食料アクセスの問題―余剰と不足が同時に起きている
第9章 食と社会変化―新たな価値を求めて

著者等紹介

グプティル,エイミー[グプティル,エイミー] [Guptill,Amy E.]
ニューヨーク州立大学ブロックポート校社会学准教授。2004年、コーネル大学で社会学博士号取得。専門は食システムとコミュニティ

コプルトン,デニス[コプルトン,デニス] [Copelton,Denise A.]
ニューヨーク州立大学ブロックポート校社会学准教授。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校で社会学博士号取得。専門は食と健康の社会学

ルーカル,ベッツィ[ルーカル,ベッツィ] [Lucal,Betsy]
インディアナ大学サウスベンド校社会学教授。ケント州立大学で社会学博士号取得。専門はジェンダー論、近現代社会理論

伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PONSKE

21
「裏面を知り、食に積極的に関わろう」 副題に“パラドクス”とあるように、各章でAの現象の裏にはBの現象があると語られる。 具体的にBに当たるのは、料理を作る側の労働や、企業の影響、食品が作られる経路など。これは裏なので気付きにくい。裏を知り、これらの問題に関わろうということか?2018/09/22

まさき|SNS採用に強いフリーランス

4
社会学の基礎知識があったほうがたのしく読めそう(専門用語がわりと頻繁に出てくるので、まったくの初学者にはややキツい…?)。「食とアイデンティティ」「食と消費社会」「食と社会運動」「食と感情労働」などなど。たしかに食は身近かつ、そのまわりにはさまざまな権力作用が働いているから、社会学の研究対象とするには格好のテーマだなと思う一方、こんなふうにバランスよくまとまった専門書は少ない。食をテーマに卒論書こうと思っている社会学部生だったら読んで損はないかも。2020/01/13

AKI

2
「何を食べているかでその人のことがわかる」という有名な言葉があるが、何を栽培し、加工し、調理し、選択し、提供しているかによって、わかることもある。2019/10/20

センケイ (線形)

1
自分たちの食事がいかに、誰のおかげで恵まれているのかを知るのは、痛ましくもある。いわば怖いもの見たさだ。もちろんこの話題だけでも言葉を選ばず言えば興味深く、おなかいっぱいになれる内容だ。が、この本のすそのおはさらに豊饒さを見せる。食事のスタイルがいかにイデオロギーであるか。正誤はさておき諸々の健康法はいかにして生まれるか。食にまつわる隠れた社会・政治があらわにされていくさまは痛快だ。2018/07/30

まいぺーす

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