国際協調の先駆者たち―理想と現実の200年

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  • サイズ A5判/ページ数 440p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757143388
  • NDC分類 209.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

国際協調は、なされてきたのか?

現代世界を代表する歴史家の一人、マーク・マゾワーの本邦初訳作品。国際協調の観点から200年にわたる近・現代世界を読み解く、壮大な歴史読み物。
1814年のウィーン会議から始まり、国際連盟、国際連合、冷戦と第三世界の勃興、冷戦崩壊とグローバリゼーションを経て、多様化し混迷する現在に至る。
メッテルニヒ、マルクス、ウィルソン、トルーマンからオバマに至る政治家、思想家、学者の群像を通して、国際協調思想の変遷を描く。


登場人物
イマヌエル・カント(ドイツの哲学者)
ジェレミー・ベンサム(イギリスの哲学者)
クレメンス・フォン・メッテルニヒ(オーストリアの宰相)
ジュゼッペ・マッツィーニ(イタリアの革命家)
カール・マルクス(ドイツの革命家)
H・G・ウェルズ(イギリスの作家)
ルドヴィーコ・ザメンホフ(エスペラント語の発明者)
アンドリュー・カーネギー(アメリカの実業家)
セオドア・ルーズヴェルト(アメリカ大統領)
ウッドロウ・ウィルソン(アメリカ大統領)
ウラジミール・レーニン(ソ連の創始者)
ロイド・ジョージ(イギリス首相)
フリチョフ・ナンセン(ノルウェーの探検家)
フランクリン・D・ルーズヴェルト(アメリカ大統領)
ウィンストン・チャーチル(イギリス首相)
ヨシフ・スターリン(ソ連の最高指導者)
カール・シュミット(ドイツの法学者)
ハリー・トルーマン(アメリカ大統領)
アーノルド・J・トインビー(イギリスの歴史家)
アルバート・アインシュタイン(ドイツの物理学者)
ダグ・ハマーショルド(国連事務総長)
ジョージ・ケナン(アメリカの政治学者)
ハンス・モーゲンソー(ドイツの政治学者)
E・H・カー(イギリスの歴史家)
ウィリアム・コルビー(アメリカCIA長官)
ジョン・フォスター・ダレス(アメリカ国務長官)
ジョン・F・ケネディ(アメリカ大統領)
ヘンリー・キッシンジャー(アメリカの政治学者・外交官)
ロナルド・レーガン(アメリカ大統領)
ジョセフ・E・スティグリッツ(アメリカの経済学者)
ペレス・デ・クエヤル(国連事務総長)
ジョージ・H・W・ブッシュ(アメリカ大統領)
ジョージ・W・ブッシュ(アメリカ大統領)
コフィ・アナン(国連事務総長)
バラク・オバマ(アメリカ大統領)
など

はじめに

第1部 国際主義の時代
 プロローグ ヨーロッパ協調 1815年-1914年
 第1章 「国際」の旗印のもとに
 第2章 人類愛
 第3章 法の帝国
 第4章 統合者としての科学
 第5章 国際連盟
 第6章 イデオロギー闘争

第2部 アメリカ式の世界統治
 第7章 「連盟は死んだ。国際連合万歳」
 第8章 冷戦の現実 1945年-1949年
 第9章 第二世界、第三世界
 第10章 世界創造としての開発 1949年-1973年
 第11章 野党のアメリカ
 第12章 本物の新国際経済秩序
 第13章 人道法
 第14章 残ったものは──ヨーロッパ危機とその後

原注
訳者あとがき
索引

【著者紹介】
1958年ロンドン生まれ。歴史学者。コロンビア大学教授。著書に『暗黒大陸』(未来社から刊行予定)、『サロニカ』などがあるが、すべて未邦訳。

内容説明

現代世界を代表する歴史家の一人マゾワーの本邦初訳。国際協調という観点から、2世紀にわたる近現代世界を読み解く。1814年のウィーン会議から始まり、さまざまな国際化が進んだ19世紀、2度の世界大戦と国際連盟、国際連合の20世紀、冷戦崩壊とグローバリゼーションを経て多様化し混迷する現在に至る。戦争を回避し、平和を維持するために奮闘した人々、メッテルニヒ、マルクス、ウィルソン、トルーマン、ハマーショルドからオバマに至る政治家、思想家たちの群像を通して、国際協調思想の変遷が描かれる。

目次

第1部 国際主義の時代(「国際」の旗印のもとに;人類愛;法の帝国;統合者としての科学;国際連盟;イデオロギー闘争)
第2部 アメリカ式の世界統治(「連盟は死んだ。国際連合万歳」;冷戦の現実 一九四五年‐一九四九年;第二世界、第三世界;世界創造としての開発 一九四九年‐一九七三年;野党のアメリカ;現実の新国際経済秩序;人道法;残ったものは―ヨーロッパ危機とその後)

著者等紹介

マゾワー,マーク[マゾワー,マーク] [Mazower,Mark]
1958年イギリス生まれ。歴史家。オックスフォード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学で学位取得。現在、コロンビア大学教授。ギリシャ、バルカン半島、20世紀のヨーロッパ史などを研究

依田卓巳[ヨダタクミ]
1962年生まれ。翻訳家。東京大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ceskepivo

6
特に国際連盟と国際連合の部分が面白かった。ただ、国際協調といっても国家間の協調が主。国家の統制が弱くなっている現在、国際協調はどのように担保されるのか、そもそも国際協調が実現できるのか人類の知恵が試される。2015/08/08

ひでき

0
我々は何処に向かうのか…ナポレオン戦争後のウィーン体制から今日までの200年を時に俯瞰し時に人物を語ることにより鮮やかに描き出し、この問題を考える参考となる一冊。歴史は未来を考える為にあることを痛感させられ、今の自分を生きる道標にもなる。1年かけて読んだカバーはボロボロだが、440頁を丹念に読み込む気力が今もあることの証にもなった。国家、経済、金融は不平等、貧困の処方箋にはならない。2016/10/12

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