国際社会で働く―国連の現場から見える世界

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757143326
  • NDC分類 319
  • Cコード C0031

出版社内容情報

元国連難民高等弁務官・緒方貞子さん、推薦!

長年、国際機関で働く著者の視点で、国際政治の現場における外交官たちのかけひきや共闘、独特の慣わしやルール、国際社会で働くための心得などを紹介し、そこが実際にどんな世界かを描く。また、国連の人道支援活動の実践をたどり、基本的な理念や制度をわかりやすく伝える。
これから「国際社会」を担う人たちに贈る1冊。

序 章 外交官の仕事
第1章 世界の行く末は日本の行く末、日本の行く末は世界の行く末
第2章 国際社会の構成員は誰か
第3章 人類の殺し合いはなぜなくならないのか
第4章 普遍的価値を国境を越えて守るためにどんな仕組みが置かれてきたか
第5章 善意の資金をフィールドに運ぶにはどんなチャネルがあるか
第6章 「人間の安全保障」の醍醐味は何か
結 び 国際機関の日本人/ソフトパワーをこうして使おう

【著者紹介】
嘉治美佐子(かじ・みさこ)東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学経済学部卒業後、外務省に入省。EU日本政府代表部一等書記官、駐ベトナム大使館参事官、国連難民高等弁務官特別顧問、国連日本政府代表部公使などを経て現職。

目次

第1章 世界と日本の未来はどうつながっているか
第2章 国際社会の構成員は誰か
第3章 人類の殺しあいはなぜなくならないのか
第4章 普遍的価値を守るためにどんな仕組みがあるか
第5章 善意や政策をどのように現場に運ぶのか
第6章 「人間の安全保障」の真価は何か

著者等紹介

嘉治美佐子[カジミサコ]
1981年3月東京大学経済学部卒業後、外務省入省。オックスフォード大学修士。在英日本大使館、欧州連合日本政府代表部、在ベトナム日本大使館、国際連合日本政府代表部、UNHCR、総理官邸に勤務。外務省人権人道課長、儀典総括官、中東アフリカ局審議官などを歴任。2012年、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻兼人間の安全保障プログラムの教授に就任。現在は、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部次席常駐代表・大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルカリオン

13
p133 国際刑事裁判所(ICC)は2003年にハーグに設立された。同じくハーグにある国際司法裁判所(ICJ)は国連の主要6機関の一つだが、ICCは国連とは無関係▼p156 国連の機構図には世界銀行グループやIMF(国際通貨基金)も含まれているが、通常は国連ファミリーの一員とは思われておらず、当の組織もあまりそう思っていない。2023/02/19

Sanchai

4
外交や国際協力の場で将来働きたいと思っているような学生向けに書かれた本で、無味乾燥な国連システムの解説ではなく、実際にそこに身を置いた経験者として、そこで繰り返される各国代表間の駆け引きや、物事がどうやって決まっていくのか、システムがどう機能するのか、日本政府の代表はそこで何をしているのか等が描かれ、国際社会とは関わるひとりひとりの人間ドラマの集積なのだと感じさせられる、読んでいてとても面白い1冊だった。2015/02/09

牛タン

3
外務省キャリアが2年間の東大出向中に行った講義を元に著した国連論。内容は主に日本政府のプロパガンダと、薄っぺらい国連経験譚。いかにも外務官僚が書きそうな、何のオリジナリティもない、耳障りの良い、綺麗ごとだらけの、中身のない本。立場上政府の擁護論になるのは仕方ないのかもしれないが、わざわざこんな官僚ペーパーの焼き直しみたいな、おまけに高慢さと虚栄心が透け透けの本出版して恥ずかしくないのかなと思った。カバーデザインだけはかわいい2019/11/15

egu

1
メディアでは時間の都合でどうしても深く活動が取り上げられない国際活動について本当に詳しく書かれています。個人的に、余りにも問題が大き過ぎて実感が湧きにくくどうしても他人事のように捉えてしまうのはまだまだ未熟なんだなと思います。 これから世界が直面してる難題!テロ問題 人道支援における民と軍の関係 平和オペレーションの担い手など 避けては通れない問題が山積みになってることそして日本はどのようにしてその問題と向き合い悩み行動していけば良いのかと思ってます。2015/11/15

YN

0
外交官による国連論。 幅広く、国連機構の仕組みと生態について述べる。 筆者が2年間大学にて教えていたことの講義録。 ある部分では日本外交のプロパガンダである。 しかし、誰かが言わなければそれは認識すらされないという点で有益。 割と最近までの動向を踏まえ。 人間の安全保障である。2016/02/27

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