子どもの明日
踏み出す勇気―「食物アレルギー」「生きる力」と子どもたちの現実

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757143241
  • NDC分類 493.931
  • Cコード C0037

出版社内容情報

いま、子どもたちに何が起きているのか?

食物アレルギーを持つ小中学生は約32万人。辛い症状に苦しみながらも、様々な人との出会いを契機に人生の可能性を開いていく「食べられなくても一緒にいたい!」ほか1編を通して子どもたちの「生きる力」の涵養を描く。

食べられなくても一緒にいたい!――食物アレルギーのある、静香の物語
 第一章 私ってかわいそうなの?
 第二章 みんなと一緒がいい
 第三章 トモダチ
 第四章 憧れの存在
 解 題 伝える大切さ

ぼくの選択――子どもの生きる力を育むために
 第一章 秋の気配
 第二章 深まる季節
 第三章 春の日
 第四章 新しい実り
 解 題 失敗は、未来を生きる力の種

【著者紹介】
エディター/ライター。2人の共著書に『明日にかかる虹』『いじめないで。』(ともにNTT出版)などがある。

内容説明

卵と乳製品にアレルギーのある中1の静香。友達からへんに気を遣われてしまい、「なぜ自分だけ?」と次第にやけになってしまう。本当はみんなと一緒に時間を共有したいのに―食物アレルギーをもつ子ども自身はどう感じているのか、周囲の人々はどう接すればいいのか、静香の成長する姿とともに描く(『食べられなくても一緒にいたい!―食物アレルギーのある静香の物語』)。中学受験に失敗し、仕方なく地元の中学に通う慎吾。ガリ勉姿を知っている同級生から「なぜ、きみがここに?」と見られている気がしてならない。孤立する慎吾だったが、キャンプや地域の活動に参加し、様々な世代の人と交流する中で、一つ一つ小さな達成感をつかみ、人との関わりを築いていく過程を描く(『ぼくの選択―子どもの生きる力を育むために』)。

著者等紹介

阿蘭ヒサコ[アランヒサコ]
エディター/ライター。早稲田大学教育学部卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。子育て、国際結婚、育脳、異文化コミュニケーションなど幅広い分野で取材・執筆活動を行う

冨部志保子[トミベシホコ]
エディター/ライター。産業カウンセラー。編集制作会社有限会社グルーラップ取締役。主に企業PR誌の制作を手がける編集プロダクション勤務を経て、フリーランスに。2005年から現職。医療、ライフスタイル関連の編集制作を続けながら小説執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こうちゃ

7
[食べられなくても一緒にいたい!]食物アレルギーのある中一の静香の、[なぜ自分だけ?]という思い。それは、なぜ自分だけ食べられないではなく、みんなと一緒に時間を共有したいのに、なぜ自分だけ?食物アレルギーをもつ子ども自身はどう感じているのか、周囲の人はどう接すればいいのかを静香の成長する姿と共に描く。[ぼくの選択]中学受験に失敗し、仕方なく地元の中学に通う慎吾が、キャンプや地域の活動に参加し、様々な世代の人と交流する中で、一つ一つ小さな達成感をつかみ、人との関わりを築いていく過程を描く。2014/05/07

gissy

2
食物アレルギーは、かわいそうなことなのか?ずーっと考えていることです。アレルギーであるから食べられないものがあり、またアレルギーでかるからこそ、食べられるもの(出会えた食べ物)もある。良し悪しとは違うなーと考えてしまいます。食物アレルギーがある子をもつ親として、あるあるなんだけど、スッと見て見ぬ振りができない一冊でした。2021/07/29

chiekotosena

2
次男が重度の小麦アレルギーなので、本当に人ごとではないお話です。食べられないことを悲しんだりはしないけど、やっぱり皆と同じ給食が食べれた日はとても嬉しそうで。主人公と息子を照らし合わせながら読みました。2015/06/11

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