文明的野蛮の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757143029
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

人々が「バルバロイ=野蛮人」へと落ちる「文明の危機」を憂う、日本を代表する思想家ならではの評論集。

前著『日本という「価値」』では、現代世界が深い「ニヒリズムの淵」に立たされていることを示したが、時すでに遅く、私たちはいよいよ「バルバロイ=野蛮人」へと落ちる日が近いことを知ることとなる。
日本を代表する思想家が「文明の危機」を憂う、著者ならではの評論集。

序章 愚鈍と錯乱の時代へ

第1部  文明的野蛮の時代に
融解する政治
  「国民のための政治」はあったか
  独裁は民主政治から生み出される
  「地方的なもの」の再生
  「国民的価値」は提示されたか
欺瞞の国家
  同盟という従属は終わらない
  「終わらない戦後」が意味するもの
  保守主義は保護主義か
逃れえない危機
  震災と天罰――科学と信仰のあいだ
  EU危機が示すもの
  「性欲」と「食欲」と「暴力」が支配する世界
  矛盾に引き裂かれるヨーロッパ
平和という危うさ
  「死」の意味づけを失った戦後日本
  「自由のディレンマ」と知識人の責任
  思想としての徴兵制

第2部  デジャブ――立ちすくむ現代
日本の閉塞
歴史は繰り返す
民主主義の限界
哲学の復興を

終章 危機の思想を考える

おわりに

【著者紹介】
佐伯啓思(さえき・けいし):1949年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に『経済学の犯罪』(講談社現代新書)、『日本という「価値」』(NTT出版)などがある。

目次

第1部 文明的野蛮の時代(融解する政治;欺瞞の国家;逃れえない危機;平和という危うさ)
第2部 デジャブ―立ちすくむ時代(「道路」問題の本質;「帝国主義」競争、再び;「米」相場の教訓 ほか)
第3部 危機の思想を考える(文明の危機と世界観の転換;潜在的な危機の中で)

著者等紹介

佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年、奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に『隠された思考』(1985年、筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(1993年、TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(1996年、講談社、読売論壇賞)ほか多数。2007年、第23回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

2
2008-12年に著者が書かれた玉稿集。金融資本主義の余波を受けて年収二〇〇万での人生設計を余儀なくされる者がいる場合、問題は「幸福」と「不幸」へ分解する仕組みをいかにして変更してゆくか(018ページ)。昨今の報道で業績を上げた企業から賃金を上げるように、というが、上がらない負け組企業が多ければ結果的に、スタグフレーションで失政になりかねない。一部潤うだけで強い経済とはならない。09年2月に支持率を下げた首相が、大臣に返り咲いたら老人差別発言で、4年弱過ぎれば喉元過ぎれば熱さ忘れるか。福祉は必要だと思う。2013/02/06

タイガー@津軽衆

0
突発的に読んで一気に読破した。何かの雑誌に掲載されている雑誌のまとめたものらしいので、かなり読みやすいです。凄いのは色々先を見通して書いたコラムが当たっている点。まぁ当たっているのだけ掲載しているのだとは思うけど、そこまで見通せるってのは凄いなって思った。東北大震災後のコラムや安全保障関連についての意見は流石だと思った。左翼系理論を見事なまでに完膚なきまで断じているっていったら怒られるかwでも本来右も左もないみたいなこと書いてあります。現在をとりまく日本の環境を見渡すにはもってこいの1冊です。2016/01/26

スーさん

0
筆者の'08〜12年の評論を、纏めた一冊。本書に示されていることは、佐伯啓思という一人の知識人の現代を眺める目が、いかに確かなものかということだ。様々な問題を取り上げているのだが、その本質的な部分はどの問題も同じ、つまり「近代主義」の行き詰まりから発生しているのではないのか。これが筆者の論説の核心である。筆者は、所謂「保守派」の論客であるのだが、これ程の評論を提示してくれる論客は、今の「保守派」を眺めても、決して多くはない。2013/03/12

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