まんがはいかにして映画になろうとしたか―映画的手法の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 254p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784757142817
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

手塚治虫を始めとする、戦後日本のまんがにおける「映画的手法」の内容とその起源、台湾・韓国への普及の過程を検証した画期的論集。

戦後日本のまんがは手塚治虫を始めとして、「映画的」であるといわれてきた。それは本当なのか?「映画的手法」の内容とその起源、さらに台湾・韓国への普及の過程を検証した画期的論集!

第1章 「まんが」はいかにして「映画」になろうとしたか
第2章 まんがと映画(線と面、そして接合)――石森章太郎『HOTEL』への助走
第3章 石森章太郎におけるまんがと映画の横断
第4章 『竜神沼』における映画的手法について
第5章 韓国SF漫画『ライパイ』の映画的手法に関する考察
第6章 武侠漫画の映画的手法表現の成立をめぐって

【著者紹介】
【編著者】大塚英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。神戸芸術工科大学教授。まんが原作者【執筆者】橋本英治(はしもと・えいじ):神戸芸術工科大学教授。専門は映像理論。山本忠宏(やまもと・ただひろ):同大学助手。専門は写真表現。泉政文(いずみ・まさふみ):同大学助手。専門は現代社会関係論。尹性??(ユン・ソンチョル):同大学学生。蔡錦佳(サイ・チンチア):同大学大学院博士後期課程。

内容説明

コマ割り、カット、演出等のまんがの技術は映画的手法に起源を求めることができる!まんが史の新たな展望を切り開く。

目次

第1章 「映画的」とは何か―戦時下の映画批評と「日本的」であることをめぐって
第2章 まんがと映画(線と面、そして接合)―石森章太郎『HOTEL』への助走
第3章 石森章太郎におけるまんがと映画の横断
第4章 『龍神沼』における映画的手法について
第5章 韓国SF漫画『ライパイ』の映画的手法に関する考察
第6章 武侠漫画の映画的手法表現の成立をめぐって

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京藝術大学大学院兼任講師。藝術工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

5
映画理論を積極的に活用するなど、この領域における論じ方のモデルを示すものとして、とても勉強になる本です。しかし、本書も、ひとつひとつの記号や表現のパターンの意味や価値を提示するものの、映画的とは何なのかとか、最小単位は結局どうするのかというような、学問の公理となり、研究を蓄積させるための基礎となるものが明確でないのです。そのため、それぞれの論が重複しながらも同じかどうかわからないので、読みづらいことこの上ない。研究者として地位のある人には、作業仮説のようなものでも公理を示す仕事をして欲しいと切に願います。2018/11/30

あまたあるほし

1
手塚たち世代以降の話。細かい技術論であるので、好みに合わないと苦しい。石ノ森章太郎の『HOTEL』が言及されていて面白い。あと韓国の研究者による韓国まんが史も。とくに朴正煕政権前は日本と同水準のものだったという。。。そうなんかね。2012/04/16

kazinagaki

0
まんがを研究対象にすることの学問的難しさを色々と感じる本だった。窮屈。2012/03/31

ぞだぐぁ

0
正確に言うと途中で読むことを断念した本だが、感想が他にないので簡単な概要を書く。この本は編著者となっている大塚のほかに数人からなっており、タイトル通りの漫画の映画的表現だけでなく韓国・台湾の海賊版作品が現地漫画の表現に与えた影響について述べている筆者もいる。2012/03/20

ツクエカジリ

0
やや読み進めるのに難儀なところはあったけど、人間の視覚認知的な角度からマンガのコマ割りを読み解くところ、韓国のマンガで複数の時系列が1コマに描かれる背景などはとても興味深かったです。2023/07/05

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