内容説明
日本人はなぜ失敗を繰り返したのか。日本の社会はなぜ危機に陥っているのか。
目次
1(歴史をどう読むか)
2(開国と維新;近代国家;帝国主義)
3(体制の変革;経済の運営;危機の時代)
4(民主制を機能させるために何が必要か)
著者等紹介
正村公宏[マサムラキミヒロ]
1931年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。1974年以降、専修大学経済学部教授。2002年に定年退職し、現在は同大学名誉教授。『知識産業論』(中央経済社、1972年)で専修大学より経済学博士号。『福祉社会論』(創文社、1989年)で福武直賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Francis
1
なぜ日本は開国後、第二次世界大戦、そして現代と二度にわたって失敗してしまったのかを近代以降の歴史を振り返りつつ検証する。著者の本を読むのは「日本の危機」に続いて2冊目だが、この本も鋭い。「現代の全体を通じて近代の歴史の冷静な総括がおこなわれなかったことが、政治の機能不全を強めることになった。」という著者の言葉に尽きると思う。著者は経済学者だが、近代史学者坂野潤治氏並みの優れた近代史への知性を持っているとあえて言いたい。2014/10/21
でん
0
ひどい。なぜNHK出版部はこれを出版しようと思ったのか。ただ教科書的に事実を箇条書きした後に、一文だけ自分の考えを述べているとかその程度。しかも陳腐。山川の日本史教科書の方が粗いけれどもまだ面白いか。後半時々挟んでくる、当時の政策を批判して「私は~ときちんと言っていた」というアピールが非常に不快だった。2013/01/19