人生という作品

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757142428
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

私たちはいつから人生を一つの作品と考えるようになったのか?白川静漢字学の新解釈、歴史と思想、小説、絵画、そして舞踊の最前線へ―。数々の作品を鮮やかに読み解き、批評の可能性をおしひらく珠玉の評論集。

目次

1 文字
2 歴史
3 小説
4 美術と舞踊
5 舞踊の前線
6 死者たち

著者等紹介

三浦雅士[ミウラマサシ]
1946年生まれ。1970年代、『ユリイカ』『現代思想』編集長を務める。1980年代、執筆に転じ、文学、芸術を論じる。その間、舞踊への関心を強め、1991年、月刊『ダンス・マガジン』を創刊、2005年まで編集長を務める。以後は顧問。1994年、思想誌『大航海』を創刊、2009年の終刊まで編集長を務める。主な著書に『メランコリーの水脈』(講談社文芸文庫、サントリー学芸賞受賞)、『身体の零度』(講談社選書メチエ、読売文学賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

53
批評家の雑誌記事などを集めた本。白川静の話題があり、思わず借りて読んだ。漢字学者白川静の研究手法について、噂に聞いていたが驚く。また学会内での扱いなどについても。うーむ…… また、安部公房の話題もあり、実に面白い。現代思想の考えかたをつかい示唆に富むことが多いので個人的によく読む。図書館で思いがけずに見つけた本だが、改めて購入予定。この著者の本はいろいろ刺激になる。難しいが。2017/04/10

袖崎いたる

3
なるべく立ち止まらないように読み、それでも立ち止まらないといけない箇所を発見しながらの読書。自分の身体で物を考えてる感がすごいので素晴らしいです。見習いたいわ。2018/12/02

koala-n

1
漢字~バレエ(舞踏)までとヴァラエティーに富んだ一冊。 とはいえ、中心となる論考は序文および白川静と漢字をめぐる第一章か。 新石器時代以降の文明という長大なパースペクティブの下に現代を考える視線は新鮮だった。あと、白川静の偉大さと何か釈然としない不気味さをうまく剔出していて、そこも非常に示唆に富んでいるように思う。バレエについての文章は、バレエについて良くは知らないのでうまくコメントは出来ないけれど、読みやすく楽しめた。全体として著者の慧眼が光る本であるように思う。2013/03/17

勝浩1958

1
「白川静問題」はとても興味深かった。漢字の原型は新石器時代の甲骨文字においてであり、文字の起源は象形があり、しかる後に形声が生じたということが重要であるらしい。また漢字は王の行為の吉凶を占うものとして登場した。それゆえ解読された甲骨文の多くが人間や犬や羊の生贄の数を問うものであり、文字のひとつひとつが血腥いのである。だが、この漢字の起源はある意図をもって忘れ去られていくのである。 「貨幣と小説-安部公房の座標」も刺激的な論考であった。2011/04/24

あいあい

0
すごい。理解できなかった。2010/07/19

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