アメリカの公共宗教―多元社会における精神性

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  • サイズ B6判/ページ数 312,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757142282
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C3036

内容説明

アメリカの混迷を解き明かすための最後の要素=“公共宗教”。アメリカは何に躓き、何を想い出そうとしているのか。現代の社会哲学を暗黙の前提から問い直す反時代的考察。ポスト・アメリカニズムの地平へ。

目次

はじめに―アメリカニズムと宗教
序章 近代社会と宗教
第1章 個人主義とニューエイジ運動―世俗化の実像
第2章 原理主義とリヴァイヴァル運動―政教分離の実相
第3章 共同体主義と共和的宗教―コミュニタリアンの陥穽
第4章 新保守主義と宗教右派―コンサヴァティヴの忘却
第5章 多文化主義と市民宗教―多様性からの挑戦/への挑戦
終章 多元社会における公共宗教―“世俗外他者”の召還
補論 公私にわたる「見えない宗教」―方法論的基礎づけ
おわりに―“ポスト・アメリカニズム”と“宗教的なるもの”

著者等紹介

藤本龍児[フジモトリュウジ]
1976年山口県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。社会哲学・宗教社会学専攻。現在、同志社大学一神教学際研究センター特別研究員(PD)。国際日本文化研究センター共同研究員。龍谷大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

3
14-38赤38早大卒京大Dr.論文 著者は ベラーの「市民宗教」=「公共宗教」として読み変えて論じる。アメリカと言えば膨大かつ強大な軍事力!南部奴隷の呪呪縛。銃。性の氾濫といとまがないが… 文化的、宗教的…世界で先鋭的に世俗化された国家である。正に公共・市民的基督教でなければ人に非ず!である。つまり、全市民は日曜日は教会へ。。。である。ウォールストリートの狂乱市場…ここでも基本的に基督教的合理主義の賜物である。勿論…暴走させたハーヴァードの天才?トレーダーも教会へ…ナノダ。(*_*)拝( ̄ー☆2011/01/08

K

0
Nightlineに出てくるような、カルトに熱狂するアメリカ人、自分の信じるものが良いと思いこみ、他者にもそれを推奨(なかば強要)するアメリカ人の姿を理解する一助になるかと期待して手に取ったのだが、博士論文を書籍化したとのことで、フィールドワーク等に基づく具体的な事例と言うよりは、文献研究に基づく抽象的な論の展開だった。とはいえネオコンと宗教右派の比較など、参考になる記述も多かった。スピリチュアルな活動とナルシシズムの関係を指摘していたのも面白い。2013/08/18

mittsko

0
ノーコメント 次回作に期待 その期待ができる著者だから!2010/03/10

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