グローバリゼーション人類5万年のドラマ〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757142183
  • NDC分類 209
  • Cコード C0022

内容説明

5万年(あるいは7万年)前、アフリカの大地からその第一歩を踏み出し、世界へと散らばっていった人類は、以来、お互いに再び出会い結びつきを深めていく過程で、そのプロセスを推し進める無数の手段を見出してきた。本書は、今日のグローバリゼーションを推し進める経済や技術の進歩に新たな光をあて、避けては通ることのできないグローバル社会に私たちがどう向き合い、何をなすべきか、示唆に富む刺激的な議論を展開する。ヒトの細胞から身近な生活必需品まで、いくつもの大陸や数千年の歴史を超え、私たちは見えざる糸で結ばれている。私たちはみなグローバリゼーションの賜物であり、そして「結ばれしもの(Bound Together)」なのだ。

目次

第6章 帝国の織りなす世界(世界帝国の夢;偶像崇拝者を殺せ ほか)
第7章 奴隷、細菌、そしてトロイの木馬(ヨーロピアン・ドリーム;最古の交易 ほか)
第8章 グローバリゼーション―流行語から呪われた言葉へ(スプートニクとアムネスティ・インターナショナル;グローバリゼーション=保護主義 ほか)
第9章 グローバリゼーションを恐れる者は誰だ?(疫病神の貿易;全滅 ほか)
第10章 前途(貧困から救済された数百万の人びと;解き放たれた資本、失業者 ほか)

著者等紹介

チャンダ,ナヤン[チャンダ,ナヤン][Chanda,Nayan]
1946年生まれ。インド出身のジャーナリスト。コルコタのプレジデンシー・カレッジ、パリ大学で東アジア現代史を学ぶ。「ファー・イースタン・エコノミック・レビュー」誌編集長、「エイジアン・ウォールストリート・ジャーナル」紙週刊版の編集をへて、現在、エール・グローバリゼーション研究センター出版部長、エール・オンライン編集長。アジア全域でジャーナリストとして活躍

友田錫[トモダセキ]
1935年生まれ。早稲田大学仏文科卒。東京新聞・産経新聞記者、亜細亜大学教授を経て2009年1月まで日本国際問題研究所所長

滝上広水[タキガミヒロミ]
1949年生まれ。早稲田大学社会学科卒。1974年に共同通信社入社。大阪支社社会部、東京本社国際局をへて現在、編集局勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

owl&shepherd

3
『フラット化する世界』もジャレド・ダイアモンドも本書も、読んでいて人種差別や民族差別がいかにバカバカしいことかがよくわかる。人間はみんな肌が黒かったかもしれないのに。2018/05/31

原玉幸子

1
(上)からの続き⇒ 「近代の資本主義社会も、結局は、搾取による格差社会の奴隷制度」との論評が後半の構成で、(著者は宗教知識にやや偏りがありますが)「宣教師と交易商人と兵士の境界線はあやふや」との、宗教の情熱が組み合わさった帝国発想、香港をグローバリゼーションの象徴と見る価値観、チンギス・ハーンの遺伝生物学的な根絶やしの行動等々に、へぇと感心もします。が、既述通り、前後半は別々の本で良いと思うものでした。「柔道と相撲のどちらの世界を選ぶのか」は、簡単には「海外同化か日本流か」です。(◎2018年・冬)2020/03/26

とっぴぃ

1
グローバリゼーションは不可避。なら、どんな統合を図るか。2014/07/29

FreakyRider

1
歴史の流れを押さえた上で、現在のグローバル化を考えるの下巻。現代の特異性は空間、時間の短縮。ボーイングが世界を結び、テレビが世界中に同時に情報を伝える。18世紀の生活スタイルの人が、富める国の現実を知る。彼らは津波のごとく先進国に押し寄せ、生活の向上のために全力で働く。先進国の中産階級以下は仕事が奪われる。世界の結び付きが強くなり、国境の意味は揺らぎ続ける。今は産業革命に匹敵する歴史の一大転換点なのだ。2011/08/23

メルセ・ひすい

1
ヒトの細胞から身近な生活必需品までいくつもの大陸や数千年の歴史を超え、我々は見えざる糸で結ばれている。2009/05/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/128197
  • ご注意事項