近代論―危機の時代のアルシーヴ

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  • サイズ B6判/ページ数 291p
  • 商品コード 9784757141681
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0010

出版社内容情報

南方熊楠、柳田國男、鈴木大拙、西田幾太郎、井筒俊彦といった思想家たちの生涯を見つめ直す新たなる〈日本の近代思想論〉。

内容説明

南方熊楠・柳田國男・鈴木大拙・西田幾多郎・井筒俊彦。1910年代という「歴史の亀裂」に生まれた“危機の時代の思想家”たち。「世界史的な未完のプロジェクト=近代」と格闘した五人の軌跡を現代に問いなおす。

目次

序章 危機の時代のアルシーヴ
第1章 生命―南方熊楠論
第2章 労働―柳田國男論
第3章 無限―鈴木大拙論
第4章 場所―西田幾多郎論
第5章 戦争―井筒俊彦論

著者等紹介

安藤礼二[アンドウレイジ]
1967年生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部考古学専修卒業。現在、多摩美術大学美術学部芸術学科准教授、同芸術人類学研究所所員。『神々の闘争 折口信夫論』で第五六回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yutaro sata

25
読み終えた。あまりに深い井戸だという気がする。登場する5人のなかでは、馴染みが薄いこともあってか、西田さんの章が一番難しいと感じた、と同時に、非常に興味を持った。 各々の力が大きすぎ、その底が深い故、必ずと言っていいほど各々の個性に即した危険領域に近づいてくるのだが、それを突破することでしか切り開かれないものが必ずあるのだと、信じて勉強を続けていきたい。2023/02/27

ishii.mg

0
熊楠柳田大拙幾多郎そして井筒俊彦を論じたもの。アジアのなかの日本の近代という時空を背景にしてこそこれらの思想人が生まれたのだ。なかでも井筒の章では大川周明とのつながりが描かれている。大東亜共栄圏という戦争のスローガンともなった思想についても臆することなく肯定している。井筒にとって(大川にとっても)自らの考えを勝手に使われたと思っているだろうか。この考えはナイーブすぎるか。熊楠柳田はちょっとでかすぎるので保留して、大拙はなんか山師的、幾多郎は強烈な印象。2020/06/13

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