出版社内容情報
ヘーゲル哲学と経済学の最先端が出会う!鬼才H・ヘルマン=ピラートがヘーゲルの専門家と組んで、経済学の一新を目論む。西洋哲学の極北であるヘーゲルが経済学の中で蘇る。
イントロダクション
第1章 場面の設定:ヘーゲルと経済学
第2章 ヘーゲル経済学の諸原理
第3章 経済的行為の制度的本質
第4章 ヘーゲル,倫理学そして経済学
第5章 プラグマティックなモードにおけるヘーゲル経済学:経済を行う
カーステン・ヘルマン=ピラート[カーステンヘルマンピラート]
マックス・ウェーバー先端文化社会科学センター・フェロー。ドイツの経済学者。
専門は中国経済史、実験経済学。著書にFoundations of Economic Evolution: A Treatise on the Natural Philosophy of Economicsなど。
イヴァン・ボルディレフ[イヴァンボルディレフ]
ロシア国立研究大学経済高等学校助教授。哲学者。
岡本 裕一朗[オカモト ユウイチロウ]
1954年生まれ。玉川大学文学部教授。著書に『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)
瀧澤 弘和[タキザワ ヒロカズ]
1960年生まれ。中央大学経済学部教授。訳書にヒース『ルールに従う』(NTT出版)
水野 孝之[ミズノ タカユキ]
中央大学経済学部卒。共訳に『ダグラス・ノース 制度原論』(東洋経済新報社)
内容説明
ヘーゲルが経済学を進化させる。鬼才ヘルマン=ピラートと若き哲学者ボルディレフがヘーゲル哲学によって現代経済学の諸領域を拡大する試み。
目次
第1章 舞台を設定する―ヘーゲルと経済学(普遍的なものを取り戻す;われわれが(そしてほかの一部の人が)理解するヘーゲルの社会哲学 ほか)
第2章 ヘーゲルの経済学原理(ヘーゲル、制度、そして経済学における自然主義的転回;それ自身であることとして他であること:連続性テーゼと制度的現実 ほか)
第3章 経済的行為の制度的本性(現代脳科学に関するヘーゲル形而上学;選好、制度、同一性 ほか)
第4章 ヘーゲル、倫理学、経済学(政治的・倫理的諸価値の遂行性;センの「実現ベースの比較」という概念 ほか)
第5章 ヘーゲル経済学のプラグマテックな様相―経済を遂行する(金融資本主義における経営者インセンティブ・システム;国際貿易政策の内生的規範性)
著者等紹介
ヘルマン=ピラート,カーステン[ヘルマンピラート,カーステン] [Herrmann‐Pillath,Carsten]
1959年生まれ。経済学と中国学を学んだ後、ケルン大学でPh.D.取得(経済学)、フランクフルト・スクール・オブ・ファイナンス・アンド・マネジメントやヴィッテン・ヘアデッケ大学の教授を経て、現在、エアフルト大学のマックス・ヴェーバー文化・社会高等研究センターのパーマネント・フェロー
ボルディレフ,イヴァン[ボルディレフ,イヴァン] [Boldyrev,Ivan]
1984年生まれ。2008年にモスクワ大学でPh.D.取得(哲学)。現在、ナショナル・リサーチ・ユニバーシティ/ハイヤー・スクール・オブ・エコノミクス准教授、フンボルト大学客員研究員、ボッフム大学リサーチフェロー。多彩な研究活動を精力的に展開している
岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
玉川大学文学部教授。九州大学大学院文学研究科修了。博士(文学)
瀧澤弘和[タキザワヒロカズ]
中央大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kai Kajitani
odmy