叢書《制度を考える》
比較制度分析のフロンティア

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  • サイズ A5判/ページ数 356p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757123250
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

出版社内容情報

「経済学の巨人」青木昌彦の最後のメッセージ!故・青木昌彦氏が2011年に北京で開催した国際経済学連合の世界大会の記録から、青木氏が精選した論文で構成する1冊。日本と中国の近代革命を分析した巻頭論文は、青木氏が単独で執筆した最後の論文である。比較制度分析のフロンティアから来たるべき世界の課題を展望する。

第1章 青木昌彦:政治-経済的プレイにおける前近代から近代的状態への移行:明治維新と辛亥革命
第2章 ローセンサール&ウォン:大分岐を越えて:中国とヨーロッパの経済史の新しい考え方
第3章 デビン・マ: 政治制度と長期経済経路:中国文明二千年の教訓
第4章 ギャレス・オースティン:アジア・アフリカの発展「径路」と「文明」:文化論と唯物論をいかに
統合し、長期の経済実績を説明するか? 
第5章 カーステン・ヘルマン-ピラート:中国の制度変化を理解する:経済成長と近代化の文化的次元
第6章 神取道宏:経済学の理論と現実: 3つの寓話の洞察
第7章 ブライアン・スキームス:社会契約を自然化する際の諸側面
第8章 ロバート・サグデン:規範の創発と再生産における顕著さの役割
第9章 ジョセフ・スティグリッツ他:産業間不均衡と長期的危機
第10章 清滝信宏:金融摩擦に対するメカニズム・デザインアプローチ
第11章 呉敬?:経済学と中国の経済的台頭
第12章 楼継偉:中国が引き続き深化させるべき6つの制度改革
第13章 許成鋼:中国における構造問題の制度的基礎


青木 昌彦[アオキ マサヒコ]
スタンフォード大学名誉教授。経済産業研究所(RIETI)所長などを歴任。著書に『比較制度分析に向けて』(NTT出版)他多数。2015年7月15日に逝去。本書には単独としての最後の論文が掲載。

岡崎 哲二[オカザキ テツジ]
東京大学大学院経済学研究科教授。著書に『江戸の市場経済』(講談社)他、翻訳書にグライフ『比較歴史制度分析』(監訳、NTT出版)

神取 道宏[カンドリ ミチヒロ]
東京大学大学院経済学研究科教授。著書に『ミクロ経済学の力』(日本評論社)

目次

政治‐経済的プレイにおける前近代から近代的状態への移行:明治維新と辛亥革命
大分岐を超えて:中国とヨーロッパの経済史の新しい考え方
政治制度と長期経済経路:中国文明二千年の教訓
アジア・アフリカの発展「径路」と「文明」:文化主義と物質主義をいかに統合し、長期の経済実績を説明するか
中国の制度変化を理解する:経済成長と近代化の文化的次元
経済学の理論と現実:3つの寓話の洞察
社会契約を自然化する際の諸側面
規範の創発と再生産における顕著さの役割
産業間不均衡と長期的危機
金融制約へのメカニズムデザイン・アプローチ
経済学と中国の経済的台頭
中国が引き続き深化させるべき6つの制度改革
中国における構造問題の制度的基礎

著者等紹介

青木昌彦[アオキマサヒコ]
1938年生まれ。62年東京大学経済学部卒業。67年ミネソタ大学大学院経済学博士号(Ph.D.)を取得。スタンフォード大学とハーバード大学で助教授を務めた後、京都大学において助教授、教授。84年スタンフォード大学教授。中国清華大学客座教授、日本経済学会会長、エコノメトリック・ソサエティー・フェロー、理事を歴任。2001年独立行政法人経済産業研究所(RIETI)所長、2007~11年仮想制度研究所(VCASI)主宰。2008~11年国際経済学会連合(IEA)会長を務める

岡崎哲二[オカザキテツジ]
東京大学大学院経済学研究科教授。東京大学経済学博士。東京大学社会科学研究所助手、東京大学経済学部助教授を経て、1999年より現職

神取道宏[カンドリミチヒロ]
東京大学大学院経済学研究科教授。スタンフォード大学経済学博士。ペンシルバニア大学助教授、プリンストン大学助教授を経て、1999年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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