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なぜタクシーは動かなくてもメーターが上がるのか―経済学でわかる交通の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757123137
  • NDC分類 681
  • Cコード C0033

出版社内容情報

バス・鉄道の運賃、高速道路の混雑、満員電車……。日常の「交通」における問題を、経済学的思考によってみごとに解く。

第1章 なぜ「交通」なのか
第2章 省エネは良い政策か
第3章 朝夕のラッシュは鉄道会社の責任か
第4章 公共性の甘く危険な罠
第5章 なぜタクシーは動かなくてもメーターが上がるのか
第6章 時は金なり:あなたの1分はおいくらですか
第7章 違法駐車を減らす方法
第8章 初乗り運賃の不思議
第9章 なぜ子供運賃は大人の半額なのか
第10章 誰が混雑を発生させているのか
第11章 なぜ航空運賃は安くなるのに鉄道運賃は安くならないのか
第12章 「経済効果○○億円」の信頼性
第13章 汚染者負担原則はいつも正義か
第14章 誰が補助で得をしているのか
第15章 交通データのトリック:数字に振り回されないために

【著者紹介】
1958年生まれ。東京女子大学現代教養学部国際社会学科教授。著書に『交通経済学入門』(有斐閣ブックス)、『都市交通ネットワークの経済分析』(有斐閣)などがある。

内容説明

高速ツアーバスの事故、ラッシュ時の満員電車、格安航空の台頭など、私たちの日常には交通の話題であふれている。にもかかわらず、その原因をきちんと説明できる人は意外に少ない。そうした「交通にまつわる難問・奇問」を気鋭の交通経済学者がわかりやすく解説する。

目次

なぜ交通なのか
省エネは良い政策か
朝夕のラッシュは誰の責任か
「公共性」の甘く危険な罠
なぜタクシーは動かなくてもメーターが上がるのか
時は金なり―あなたの一分はおいくらですか
違法駐車を減らす方法
初乗り運賃の不思議
なぜ子供運賃は大人の半額なのか
誰が混雑を発生させているのか
なぜ航空運賃は安くなったのか
「経済効果○○億円」は本当か
汚染者負担原則は正義か
補助金で得をしているのは誰か
交通データのトリック

著者等紹介

竹内健蔵[タケウチケンゾウ]
1958年福岡県生まれ。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位修得、オックスフォード大学経済学部大学院修了(M.Litt.)。博士(商学、一橋大学)。現在、東京女子大学現代教養学部国際社会学科経済学専攻教授、交通政策審議会委員、社会資本整備審議会臨時委員、関東地方交通政策審議会委員など。専攻は交通経済学、公共経済学。主要著書に『都市交通ネットワークの経済分析』(第66回日本交通学会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともふく

10
交通経済学の著者の本を読み、大変わかりやすかったので、本書も読んで見た。交通経済に関わる論点を分かりやすく示してくれていて参考になった。考えさせられたのは、効率と公平の問題。最小の投入資源で最大の成果を出そうとすれば、当然、非効率なものは見捨てられていく。しかし、効率の観点だけで見捨ててもいいのか。正解の存在しない問題が常に残されるが、そこの決断は容易ではない。特に日本では弱者への配慮が求められ、問題が先におくられがち。国民の総意として、いいとこ取りはできないことを、もっと厳しく自覚する必要がある。2023/02/27

伝書鳩

3
星3つ。良本でした。普段何気に接していることを経済学の観点から、その意味を説明。空気を運ぶだけのバスは運休すべきか。これはダメなんですね。住むべき家を探すとき、駅までの通勤に自転車を使う人が最寄りのバス停までの時間を気にするのも変ですが、これを「利用可能性」というサービスで説明してる。マンションのエレベーターと非常階段の関係も該当。タイトルのタクシーはなぜメーターが上がるのかも機会損失があるためと説明されたら非常に納得。知らないことは、世の中たくさんあるもんだ。2016/11/19

仮定体

2
経済学的思考を用いた交通問題の解説。経済的な効率性の意味や、公正性、公共性の判断の難しさ、データの見方など一読の価値はある。この本を読んでみると官僚や政治家が数字を元に政策の有効性を説明するときに、何かしらの意図がある、と見るのが正しいだろう。言われた数字を鵜呑みにするのではなく、なぜその見方を選んだのか、という視点で検証することが大切。2014/11/22

yyrn

2
通勤中に読んだ本。経済原理を用いて交通に関する様々な問題を論じていく。女子大の先生のせいか、ちょっと遊んでいるところもあるが、総じて真面目に問題点を提示し、考えるヒントとなるさわりを示していく。「朝夕のラッシュは誰の責任か」「なぜタクシーは動かなくてもメーターが上がるのか」「違法駐車を減らす方法」「初乗り運賃の不思議」「なぜ子供運賃は大人の半額なのか」「誰が混雑を発生させているのか」「なぜ航空運賃は安くなったのか」「交通データのトリック」などなど。こういう読み物は好きです。感想を書く余裕が生まれて、ホッ。2013/10/12

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1
文中に登場させる一般人を一般化させすぎているのが気になったが、本筋はおもしろい。後日レビュー2019/03/22

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