アカウンタビリティを考える―どうして「説明責任」になったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757123090
  • NDC分類 323.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「説明責任」と訳され、本来の意味と違って理解・使用されている「アカウンタビリティ」。その概念を正確に紹介し重要性を説く。

福島原発事故や学校のいじめ問題などにおいて、アカウンタビリティは今日いっそう重要性が増している。にもかかわらず、この「アカウンタビリティ」は「説明責任」と訳されてしまい、本来の意味と違って理解・使用されている。本書はその概念を正確に紹介し、企業経営・行政のみならず、日本社会の諸問題にとってのアカウンタビリティの重要性を説く。

第1章 なぜアカウンタビリティを議論するのか?
第2章 どうして「説明責任」になったのか?
第3章 アカウンタビリティとは何か?
第4章 アカウンタビリティの理論的基礎
第5章 アカウンタビリティの機能
第6章 アカウンタビリティと監査
第7章 アカウンタビリティのインパクト
第8章 アカウンタビリティとの付き合い方
第9章 まとめ

【著者紹介】
東京大学教育学研究科教授。専門は大学経営論。著書に『政府会計の改革』(中央経済社)、『パブリック・ガバナンス』(共編著・日本経済評論社)などがある。

内容説明

正確な理解と問題の解決。グローバル化時代の相互理解のために、日本社会における役割を検討する。

目次

第1章 なぜアカウンタビリティが重要なのか
第2章 どうして「説明責任」になったのか
第3章 アカウンタビリティとは何か
第4章 アカウンタビリティの諸理論
第5章 アカウンタビリティはどう機能するか
第6章 アカウンタビリティにおける監査を考える
第7章 アカウンタビリティのインパクト
第8章 日本社会におけるアカウンタビリティ
終章 アカウンタビリティの現代的課題

著者等紹介

山本清[ヤマモトキヨシ]
1953年生まれ。東京大学大学院教授。京都大学工学部卒業。小樽商科大学、岡山大学等を経て、2009年6月より現職。博士(経済学)。専門は政府・大学の経営学。国際的学術誌(International Review of Administrative Sciences等)の編集委員や国際政府会計比較学会(CIGAR)の理事等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

3
説明責任、という日本語表記に置き換わった理由を冒頭で説明。1975年の時点で既にアカウンタビリティの指摘はあったという(18頁)。制約の意味合いが濃いとのこと。最近では、説得・理解の意味合いが強い(25頁)。これでもか、という感じでアカウンタビリティの説明に徹している。197頁の教育における図式化は理解しやすかった。ガヴァナンスによる説明となる。誰が、何に責任があるか、日本では曖昧なのだろう(201頁)。無責任が横行するのはここに原因があるのかもしれない。昨年の試験はコンプライアンス(法令遵守)。今年は?2013/06/06

ponta

0
countが語源。数を数える⇒数えてまとめる⇒まとめて整理する⇒説明する2013/09/10

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