出版社内容情報
経済学的な疑問について考えるときに起こる間違いを示し、正しく資本主義とつきあうための経済学入門。
世の中の不正や不公平に疑問を持つ人は誰でも、多少なりともアンチ資本主義だ。だが、左のリベラルから右のリバタリアンまで、資本主義を批判する人々は、ほとんどの場合誤っている。経済学的な疑問について考えるときに起こる間違いを示し、正しく資本主義とつきあうための経済学入門。
第1章 資本主義は自然――なぜ市場は実際には政府に依存しているか
第2章 インセンティブは重要だ……そうでないとき以外は
第3章 摩擦のない平面の誤謬――なぜ競争が激しいほどよいとは限らないのか?
第4章 税は高すぎる――消費者としての政府という神話
第5章 すべてにおいて競争力がない――なぜ国際競争力は重要ではないのか
第6章 自己責任――右派はどのようにモラルハザードを誤解しているか
第7章 公正価格という誤謬――価格操作の誘惑と、なぜその誘惑に抗うべきか
第8章 「サイコパス的」利潤追求――なぜ金儲けはそう悪くないことなのか
第9章 資本主義は消えゆく運命――なぜ「体制」は崩壊しなさそうなのか(しそうに見えるのに)
第10章 同一賃金――なぜあらゆる面で残念な仕事がなくてはいけないのか
第11章 富の共有――なぜ資本主義はごく少数の資本家しか生みださないか
第12章 レベリング・ダウン――平等の誤った促進法
【著者紹介】
ジョセフ・ヒース:1967年カナダ生まれ。哲学者。トロント大学准教授(哲学&公共政策・ガバナンス)。著書に『ルールに従う』『反逆者たちのネイション』(共著)などがあるが、初の邦訳。
内容説明
資本主義に疑問をもつ人こそ、経済学を知るべきだ。身近な問題を通して説く、「経済学の考え方」入門。
目次
第1部 右派(保守、リバタリアン)の謬見(資本主義は自然―なぜ市場は実際には政府に依存しているか;インセンティブは重要だ―…そうでないとき以外は;摩擦のない平面の誤謬―なぜ競争が激しいほどよいとは限らないのか?;税は高すぎる―消費者としての政府という神話;すべてにおいて競争力がない―なぜ国際競争力は重要ではないのか;自己責任―右派はどのようにモラルハザードを誤解しているか)
第2部 左派(革新、リベラル)の誤信(公正価格という誤謬―価格操作の誘惑と、なぜその誘惑に抗うべきか;「サイコパス的」利潤追求―なぜ金儲けはそう悪くないことなのか;資本主義は消えゆく運命―なぜ「体制」は崩壊しなさそうなのか(しそうに見えるのに)
同一賃金―なぜあらゆる面で残念な仕事がなくてはいけないのか
富の共有―なぜ資本主義はごく少数の資本家しか生みださないか レベリング・ダウン―平等の誤った促進法)
著者等紹介
ヒース,ジョセフ[ヒース,ジョセフ][Heath,Joseph]
1967年カナダ生まれ。哲学者。トロント大学教授(哲学・公共政策・ガバナンス)。フランクフルト学派の流れを汲み、特にユルゲン・ハーバーマスの影響を受けている。革新的な専門書から一般読者向けの本まで幅広い著書がある
栗原百代[クリハラモモヨ]
1962年東京都生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。東京学芸大学教育学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
ykshzk(虎猫図案房)
しゅん
魚京童!
ichiro-k