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海賊の経済学―見えざるフックの秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757122420
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0033

目次

第1章 見えざるフック
第2章 黒ヒゲに清き一票を―海賊民主制の経済学
第3章 アナーキー―海賊の掟の経済学
第4章 髑髏と骨のぶっちがい―海賊旗の経済学
第5章 船板を歩け―海賊拷問の経済学
第6章 仲間になるか、それとも死ぬか?―海賊リクルートの経済学
第7章 獲物が同じなら払いも同じ―海賊は平等主義者?
第8章 海賊に教わるマネジメントの秘訣

著者等紹介

リーソン,ピーター・T.[リーソン,ピーターT.][Leeson,Peter T.]
1979年生まれ。ジョージ・メイソン大学経済学部教授。2005年に同大学にてPh.D.を取得。ウエスト・バージニア大学助教授を経て、2007年より現職。2009~2010年には、シカゴ大学で客員教授も務めた

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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読書ニスタ

35
海賊なのに、経済学? そんな違和感どおり、犯罪組織にも無秩序は存在せず、法律があり、支払いは平等で、社会保障すら自然発生的に存在するということ。 ドクロの旗印すら🏴‍☠️、無益な争いを避けるためのブランド戦略と言われれば確かに。当時海賊稼業は国家主導の儲かるビジネスであり、今時のスタートアップだろう。日本の老舗企業の封建主義では、達成できないアグレッシブな世界。お家大事では駄目だなというのが、ここ最近の私の流行りの落ち。 経済学も遺伝子に組み込まれているのかしら。2019/03/17

ゲオルギオ・ハーン

27
無秩序・多種多様な海賊たちの行動には実は合理性があるのではないかということを経済学的に分析してみた一冊。利己的な人々の集まりである海賊たちだが、それだからこそ掟を取り決めたり、強力な権力をもつ船長に対して、選挙制度で解任できる手段を用意し、構成員の権利を守るクォーターマスターという役職を設立して分権体制を構築(する海賊グループもあった)、収益の分配や負傷に対する保証金なども考えられている。なぜそこまでしっかり決められたかというと彼らがとても利己的だったからこそ制度の整備が進んだとしている。2022/07/14

太鼓

13
ひとつの組織の運営法、行動法として興味深く読みました。利益が最大化されるように行動している。人の根っこは同じなんだなあ。2016/03/26

手押し戦車

11
海賊とは船出する株式会社。分権化し成果が出ないと取締り役会が社長を解任する様に船長を変えて行く。組織の経費を抑え利潤を最大にする為、平和な窃盗を心掛け骸骨の旗を掲げて死と破壊のシンボルであるが多くは戦いを避け平和に強奪が出来るブランド力を発揮し、合理的な利益追求の為に消費者の要望に応える為に見えざるフックが働き、組織の偏見を捨て効率化や費用対効果、目標を一致させると費用を最小限に抑え利潤を最大にする目的が合理化されている。見えざるフックは国富論だ。海賊は合理的な企業組織であり消費者よりの商売が上手!2015/01/03

Joao do Couto

8
本書は海賊の行動を経済学的に解き明かそうとしています。著者の主張は一貫して、「海賊たちは単に、直面していた独特の、いささか変わった経済環境の中で、利潤最大化を目指していただけだ。(同書、p.246)」という点に尽きるようです。オーソドックスな海賊の歴史もあわせて読みたい一冊です。2012/10/31

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