出版社内容情報
だれも書くことのなかった「アニメの値段」を徹底分析!産業としてのアニメーションを解説・分析する。
内容説明
これまで明らかにされてこなかったアニメの『お金』の全貌を詳細な数字とともに解き明かす。
目次
第1章 産業としてのアニメ
第2章 アニメコンテンツの運用のされ方―一次利用市場
第3章 アニメコンテンツの運用のされ方―二次利用市場
第4章 アニメ産業発展の秘密
第5章 アニメ産業の問題点
第6章 アニメソフトパワー論
著者等紹介
増田弘道[マスダヒロミチ]
編集・著述業。有限会社シンプルデッセ取締役プロデューサー、株式会社フロントメディア顧問、武蔵大学非常勤講師。1979年キティレコード入社、レコード販売促進、ビデオ企画、キャラクターライセンス、アニメ製作担当などを歴任。1988年郵政省管轄財団法人放送音楽文化振興会出向、ハイビジョン番組などを制作。1992年キティフイルム退社、同年トドプレス(現『ソトコト』)入社。1997年カイ・コーポレーション(プランニング会社)及びブロンズ新社(出版社)とプロデュース契約。各種プランニング、単行本編集多数を手がける。1999年株式会社パオハウス代表取締役就任。2000年株式会社マッドハウス代表取締役就任。2005年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
1
2019年122冊目。体系だってアニメビジネスを分析する本は珍しい。当時は、まだネットフリックスもスマホも無かったけれど、配信全盛。しかもdアニメやNetflixといった月額数百円のサブスクリプションで1話数千万円の制作費をいかに回収するのかは難しい問題ですね。昔のように、深夜枠もなく夕方6時台のアニメがビジネスが成り立っていた時代、所謂エヴァ時代に良作が多いのはある意味で納得できます。よく考えれば、1997年までアニメの深夜枠が無かったというのも今から思えば、驚きです。2019/04/11
名無し
1
1~3章は本としては退屈。それぞれにいくらお金がかかっていて、どういう経緯で回収しているか、というデータしかない。しかし、誰も手をつけたことがない、アニメのお金の流れを研究したという点で評価されるべき。また、著者も本文で散々述べているが、正確な数字ではなく著者の推測の域を出ないのも留意すべきだろう(もちろん、著者はある程度信頼できる人だが)。また、2007年初版、データは2005年までと、この激変の5~7年間では、かなり古いことも忘れてはならない。2012/02/11
柊フォレス
1
アニメビジネスに関することがかかれた貴重な本。アニメ産業が市場に及ぼす経済効果やアニメ産業で今後起こりうる問題点などが指摘されている。初版が07年ということで、三年後の現在指摘されている問題点が実際に現れていたりと実に興味深い。2010/05/13
ちょゆき
0
上場企業が少なくお金の構造が把握しずらいアニメビジネスについて書かれた本。 限られたデータから市場を考察する視点は非常に勉強になった(ここまでは分かるが、これ以降はデータがないので分からないという線引きが明確)。 また定量と定性(インタビューなど)に基づいて課題が言及されているので説得力がある。 アニメ業界は、音楽や出版業界に比べ、今後の可能性を感じさせる反面、企業構造が脆弱である事に加え、誤解も多く、課題の多い業界であるとも感じた。2015/08/23
鈴華
0
図書館本。ゼミ発表のため2012/07/03