遠距離交際と近所づきあい―成功する組織ネットワーク戦略

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遠距離交際と近所づきあい―成功する組織ネットワーク戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 486p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757121836
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C3030

出版社内容情報

一般向けの解説書ではなく、四半世紀にわたる調査・研究に基づいたネットワーク理論の成果をわかりやすく解説。

内容説明

能力があるのに、“つながり”の悪い職場や家庭で悩んでいませんか?何の変哲もない個人、組織、地域が、恵まれた環境でもないのに困難を乗り越え、目立って繁栄する場合がある。世界各地の事例と最新のネットワーク理論から、その秘密、法則に迫る。

目次

第1部 遠くに及ぶ近隣社会(スモールワールド―友、遠方より来たる;ネットセントリック時代の幕開け)
第2部 企業と地域のネットワーク(サプライチェーンのトポロジーを変えよ;奇跡を生み出すネットワーク・パワー;遠距離交際と近所づきあいのネットワーク;スモールワールド組織と活性化)
第3部 政府のリワイヤリング(スマート・プラクティス政府の時代;目に見えないシステムを改善する;よりよい政府を求めて;改革は始まった)
第4部 総括(ネットワーク思考が未来を開く)

著者等紹介

西口敏宏[ニシグチトシヒロ]
一橋大学イノベーション研究センター教授。1952年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ロンドン大学社会学修士(M.Sc.)、オックスフォード大学社会学博士(D.Phil.)、MIT研究員、INSEAD(インシアード)博士後研究員、ペンシルベニア大学ウォートン・スクール助教授を経て、現職。政府調達や民間サプライチェーン・マネジメントなど、組織間関係論を実証的・理論的に研究。経済産業省、国土交通省、防衛庁、連合など、政府や労組の委員を歴任。2003年11月、防衛庁契約本部より、防衛調達改革への貢献と功績により表彰。ケンブリッジ大学、メリーランド大学、MIT各上級客員研究員。主な著書にManaging Product Development(編著、Oxford University Press、1996、米国シンゴウ製造業研究優秀賞)、Strategic Industrial Sourcing(Oxford University Press、1994、米国シンゴウ製造業研究優秀賞・日経経済図書文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がっち

4
授業のため再読。ネットワーク状の組織を効率的に動かすためにはどうしたらよいか、このことを筆者の研究と実例を混ぜながら述べている。遠距離交際と近所づきあいという題名はパッと見良くわからないかもしれないが、読んで良く噛み砕けばわかるだろう。これがどんなに大事なことであるのか、そして遠距離交際をしたくなるだろう。手元に置いておきたい良書である。S2011/01/12

がっち

3
ネットワーク組織論 ネットワークを円滑に、そして最適な状態にするには近所づきあいを自己相似的なフラクタル連鎖でつなぎ、適度にランダムなリワイヤリングによって遠距離交際を織り込み、システム全体をスモールワールド化して両方の良い所を組み込むことが必要であると説く。事例としてオックスフォード大学、トヨタ、防衛省の話を織り込みつつ学術書として一度読んでほしい一品。軽めに読みたいのであれば、『ネットワークの思考のすすめ』をおすすめする。2010/12/22

もくたつ(目標達成)

1
ネットワーク論についての専門書。組織とは単に人の集まりではなく、人が集まることで生まれる効果であり、その効果で組織間に差が出るのだという主張に共感した。2019/10/22

T2C_

1
書題から遠恋に関するものと勘違い。実際には全く異なり、ネットワーク理論を用いて、コネクションの重要性を、中国の温州、トヨタ、ケンブリッジ大学、防衛省や著者自身の経験などの実例から解説している。訳書かと見紛うレベルの丁寧な記述で、この本もまた巻末注の膨大さに裏打ちされた深みがあった。コネクションを形成する際に意識する事がかなり増えた印象があり、今後人間関係や業務の効率化に際し長らく役立ちそうな気配が濃厚である。また主軸とは異なるが国内産業において支配的な思想とも言えるトヨティズムに関しても学びがあった。2016/01/21

saku_taka

1
どうしてうちの会社は閉塞的で,風通しが悪いんだろう,という愚痴はよく耳にする。そうした組織のネットワークの構造を,理論的にかつ事例から実証的に指針を示している。つまり,近所づきあいも大事にしながら,普段は接点のない人たちとのリワイヤリングをかければ,情報が豊かに流れる,ということのよう。著者のオリジナルの事例がふんだんに紹介されている。最先端の議論だが,非常に平易に書かれており,著者渾身の力作といえよう。最後に触れている信頼やリワイヤリングのしやすさ,といった議論も読みたい。2010/02/17

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