出版社内容情報
「情報法」に関する入門書として好評を博している『情報法入門』の最新改訂版。デジタル・ネットワークと情報に関する法律の総合理解のために、法律の専門知識のない読者でも理解できるように丁寧に解説する。
内容説明
ポストコロナ時代を見据えたデジタル政策の基本書。デジタル庁は何をめざすのか?デジタルプラットフォームに規制は必要なのか?個人情報保護法はなぜ改正されたのか?法律の専門知識のない読者にも理解できるように丁寧に解説。
目次
1 デジタル情報と法律(デジタル・ネットワークの衝撃;デジタル・ネットワークと法律;情報化関連政策)
2 ネットワーク関連事業者(通信と放送;ネットワーク上の媒介者;プラットフォーム事業者)
3 情報の取扱いと法的責任(取得・保有・提供;サイバー犯罪と青少年保護;知的財産の保護;個人情報保護)
著者等紹介
小向太郎[コムカイタロウ]
中央大学国際情報学部教授。早稲田大学政治経済学部卒、中央大学大学院法学研究科で博士(法学)取得。情報通信総合研究所取締役法制度研究部長、早稲田大学客員准教授、日本大学教授等を経て2020年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Tomita
2
情報法という定まった定義もない分野に関する入門書。形のないものを240ページで上手くまとめている点に最も価値がある。情報法という分野がどのような広がりを持っているのかを知ることが出来る。 個々の法律については概説しているのみなので、それぞれの専門書で学ぶ必要はあり。2022/12/09
まさやん510
1
情報法の全体像(そもそも情報法とは何か、どこまでをカバーするものであるかが必ずしも定まっていないが)について解説されている数少ない入門書。有斐閣の情報法概説の方が情報量は多いと思われるが、同書は最近のプラットフォーム関係の法律や個人情報保護法の改正も踏まえて改訂されている点で有用。200数十ページで、インターネット関係の基礎的な知識も含め解説されている書籍はあまり多くないので貴重。入門書なので個々の法律について詳しく論じるものではないが、全体的なイメージを掴むのにはバッチリかと。2022/05/13