出版社内容情報
データサイエンティスト、医療に挑む!病気になったとき、私たちは、医者に相談する前に、ネットで検索するようになって久しい。データサイエンティストである著者は、オンライン上で病気の患者や家族たちが日夜行う医療・健康にかんする検索ビッグデータを解析することで、人々のニーズを把握し、それを医療従事者に提供することで、医療サービスを改善できる、という画期的なアイディアを思いつき、挑戦する。
第1章 検索データは僕たちそのものである
第2章 医者にすべてを相談できるわけではない
第3章 オンラインで悪化する病気――拒食症のケースから
第4章 みんなの検索が公衆衛生に役立つ!
第5章 患者が本当に欲しい医療情報とは?
イラド・ヨム-トフ[イラドヨムトフ]
イスラエル出身、ヤフー・リサーチ、IBM・リサーチを経て、マイクロソフト・リサーチ主席研究員。ビッグデータによるヘルス・医療サービス分野の改善・更新を目指している。
石川 善樹[イシカワヨシキ]
TED出演、「Wired」等で執筆する気鋭の予防医学研究者。主な著書に『疲れない脳をつくる生活習慣』(プレジデント社)、『最後のダイエット』(マガジンハウス)など。
目次
第1章 検索データは僕たちそのものである(オンライン行動はいかなるデータを生みだすか?;デジタルデータがもたらすリアル情報;ネットデータとプライバシーへの脅威;ネットデータを利用する研究は倫理的たりうるのか?;医学研究におけるネットデータの利用法)
第2章 医者にすべてを相談できるわけではない(人はなぜネットで医療情報を検索するのか?;オンライン上の医学情報は有益か?;ユーザが提供するデータはどこまで正確なのか?)
第3章 オンラインで悪化する病気―拒食症のケースから(拒食症応援サイト「プロアナ」;拒食症とメディアの関係は実証できるのか?;善意による有害な介入)
第4章 みんなの検索が公衆衛生の役に立つ!(ネットデータを利用して薬の安全性をモニターする;過去から病気のリスク要因を発見する;感染症を予知するシステムは可能か?)
第5章 患者が本当に欲しい医療情報とは?(「悲しみの五段階」を定量化する;検索クエリから躁うつ状態を察知する)
著者等紹介
ヨム=トフ,イラド[ヨムトフ,イラド] [Yom‐Tov,Elad]
マイクロソフト・リサーチ主席研究員。イスラエル出身。イスラエル工科大学で博士号を取得後、ヤフー・リサーチ、IBMリサーチを経て、現職。ビッグデータによるヘルス・医療サービス分野の改善を目指している
石川善樹[イシカワヨシキ]
予防医学研究者、医学博士。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。「人がより良く生きるとは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など
山本久美子[ヤマモトクミコ]
翻訳家。1960年生まれ。ロンドン大学アジアアフリカ研究学院博士課程修了(PhD)、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(表象文化論コース)博士課程中退。東京大学特任准教授を経て、おもに映画やITを専門とする翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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