ロボットは友だちになれるか―日本人と機械のふしぎな関係

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757103092
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C0053

内容説明

AIBOの開発に携わった著者が、ロボット工学から伝統文化・神話・小説・映画・サブカルチャーまで幅広く論じたロボット文化論。機械との関係を通して見た日本と西洋の比較、日本人がロボットに注ぐ特異な想像力に迫る。

目次

第1部 友だち化するロボット(当惑―日本製の小型ロボットが巻き起こした驚くべき反応;系譜―自律型ロボットの歴史における、ふたつの奇妙な系統;誕生―世界初のペット・ロボットの懐胎と、その必然的な無用さ;多元的な世界―わたしたちの生きる並行世界と、その世界が動物・機械の世界と交わるところ;道のり―未成熟なロボットと時間のかかる学習;愛着―わたしたちが身の回りの人間以外の存在と築く関係性;変身―ロボットにおける心身二元論と最初の人工物の文化)
第2部 ロボットと友だちになること(異境(1)―日本のポピュラーカルチャーで、テクノロジーはどう飼い慣らされているか?
異境(2)―日本の伝統文化における自然、人工物、ロボット
不完全性(1)―西洋では、人工物の創造者はどのように想像されてきたか?
不完全性(2)―なぜ人工物の創造者は、信用されないのか?
メタファー―機械が映し出す人間のイメージ
人形―ロボットを飼い慣らす子供たち
魔術―科学、イリュージョン、ペテン師)

著者等紹介

カプラン,フレデリック[カプラン,フレデリック][Kaplan,Fr´ed´eric]
1974年パリ生まれ。2000年にパリ第6大学にて人工知能研究で博士号を取得。これと並行して、1997年からソニーコンピュータサイエンス研究所で、AIBOの構想・開発に携わった。2006年にスイスに移り、現在、新たなインターフェースを開発する「OZWE」の創設者として研究開発を行うとともに、ローザンヌ工科大学で教育へのテクノロジーの応用を研究・指導する「Craft」活動に携わっている。日常的な対象とのインターアクションについての関心を活動の軸としており、心理学者、神経科学者、デザイナー、建築家など幅広い分野の研究者・実践家との協働を展開している

西垣通[ニシガキトオル]
1948年生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業。工学博士。日立製作所、スタンフォード大学にてコンピュータ・システムの研究開発に携わったのち、明治大学教授を経て、東京大学大学院情報学環教授。研究領域は、情報学・メディア論

西兼志[ニシケンジ]
1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。グルノーブル第3大学大学院博士課程修了(情報コミュニケーション学博士)、グルノーブル第2大学大学院博士課程修了(哲学博士)。現在、東京大学大学院情報学環助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりおか

3
ロボット同士が人(研究者)知れずコミュニケーションを行なっている、(ロボット内SNSまである!)というのが早くも人間の手の範疇を超えていて面白いような怖いような…2017/12/24

三井エム@神林長平フルコンプ中

3
面白かった!またも図書館の特集コーナーからの借り物。著者はAIBO開発に携わったとのことでその話も出てきましたが、その事の単なるレポにならずに「いかに人間のようなロボットを作るか?」という思想とその試みの実例として紹介されていたのが説得力があるな~と思いました。後半はテーマが変わりちょっと抽象的な話で難しいところもありましたが概ね読みやすくて、現代のロボット制作の話なのに古くは神話にまで振れ幅があって面白かったです。(若干そうなのかなぁという断定はありましたが…)2014/07/01

あおき

3
前半は人工知能を持ったロボットの進化・行動・学習について。後半は人間にとってロボットとは~という話で、難解。色々な方向から考察してるのはいいけど結論が分かりにくい…。アイボのようなエンターテイメントロボットを嬉々として開発する日本人がフランス人のカプランにはとても奇妙に思えたらしい。それが西洋との文化の違いからきてるのではないか?プラスと考えてもいいんじゃないか?の考察辺りが興味深かった。しかしあれだな、結構日本人像が酷いな。2012/12/22

yorip

1
西洋人が日本人をロボットだと思っているっていうのが面白かった。時間通りに動くことがロボットだというのは言われるまで気づかなかった。なんで外国人は時間にルーズなのかの理由もそういうことだったとは2023/11/26

Ryan Mihawk

0
凄く面白かった 日本人とロボットの関係が特筆されてたことと人間と被造物についての話が面白かった2014/09/20

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