ヴィクトリア朝時代のインターネット

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757102996
  • NDC分類 694.233
  • Cコード C0022

目次

すべてのネットワークの母
奇妙に荒れ狂う火
電気に懐疑的な人々
電気のスリル
世界をつなぐ
蒸気仕掛けのメッセージ
コード、ハッカー、いかさま
回線を通した愛
グローバル・ヴィレッジの戦争と平和
インフォメーション・オーバーロード
衰退と転落
電信の遺産

著者等紹介

スタンデージ,トム[スタンデージ,トム][Standage,Tom]
ジャーナリスト・作家。1969年生まれ。オックスフォード大学卒。英『エコノミスト』誌テクノロジー担当ライター。『ガーディアン』『デイリー・テレグラフ』『ワイアード』など多くの新聞・雑誌に寄稿

服部桂[ハットリカツラ]
1951年生まれ。朝日新聞社で科学部記者、雑誌編集長などを経て、2011年より同社ジャーナリスト学校シニア研究員。1987‐89年、MITメディアラボ客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

39
私のようについ最近、Webの世界に飛びこみfaceboookやtwitterを利用し始めた人間からすると、突然、目の前が開け、「世界が広がるような気分」がします。ですが、本書を読むと、そんな気分を味わったのは、21世紀の日本人だけはありません。9世紀の欧米大陸で、すでに、ごまんといました。 "電信回線は、国際的な生活の神経、出来事の知識を送り 誤解の原因を取り除き、平和と協調を世界に広める"本書で登場する、 テレグラフやモールス信号などの通信技術は、前世紀の遺物ではなく、 人間実験を行うための、「最先端技2012/11/05

yyrn

29
もう後戻りできない革新的技術が世の中を変えていく話はワクワクするが、この手の話では必ず特許の争いが出てきてうんざりだが、そこは深入りしないのでG。▼ちなみに「電信の父」とも言われるモールスだが、電池を発明したわけでも、電磁気を発見したのでもなく、長距離通信に必要な電池の正しいつなぎ方をしたのでもないが、これらを組み合わせて実用的に動く電信機を最初に作ったのが彼だったので、様々な特許侵害に巻き込まれたが、長い裁判の結果、彼に特許権が認められたらしい。▼1844年ごろから米国でモールスが、英国ではクックが⇒2021/01/08

牛歩

12
腕木通信から電信の発明と隆盛、衰えまで。/ヴィクトリア朝というよりはアメリカの電信関係の話が多い気がしたが、ビジネスに利用され大いに広まったのがアメリカのようなので、これは仕方ないか。/新しいテクノロジーに対する疑いや拒絶はいつの時代も変わらないのだと教えてくれるし、電信のもたらした人々の反応、生活、環境の変化は、タイトル通りまさにインターネットの普及と類似する。電信におけるエピソードは、そのままインターネットのエピソードでもありそうな話ばかりだ。著者はよくこの類似性に気づいたなと思う。(※欄へ)2015/04/07

J・P・フリーマン

12
ヴィクトリア朝のインターネットこと電信がいかに進歩し、また衰退していったかを示す良書。昔の海外ミステリで電信が出てくる作品があったけど、こういうことだったのかとしみじみ。庶民はともかく、オペレーターはチャット感覚でやり取りしてたんだなあ。電信の登場で犯罪、恋愛、戦争、外交、ビジネスがいかに変化していったかも併せて記載されていて面白い。当時は、現在のインターネットの登場とは比べ物にならないほどの変化が巻き起こっていたわけだ。通信の歴史を学べるし、電信に関わった人々の物語でもある。普通の読み物としてもグッド。2019/11/20

roughfractus02

9
クリミア戦争時(1853-56)、ロンドンに届いた電信で戦地の悲惨を知るナイチンゲールは看護師として従軍する。腕木通信で速度を競ったフランス革命後から半世紀、さらに情報をリアルタイム化した電信は、海底ケーブル敷設に伴って地球を覆う通信手段となった。20世紀に主流となる電話はこのネットワークを引き継いでいく。エジソンもカーネギーも通信士をしながら創業の資金を捻出した19世紀後半、本書は現代のインターネットの原理やそれに付随する諸要素(暗号化技術、ハッキング、チャット等)がすでに揃っていたことを明らかにする。2020/01/12

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