叢書コムニス
「場所」論―ウェブのリアリズム、地域のロマンチシズム

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  • サイズ B6判/ページ数 271,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757102491
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0036

内容説明

地域の衰退が指摘される一方、インターネットの急速な普及に伴い、ウェブ空間という新しい活動空間が突如出現した。失われゆく場所があり、他方で新しい場所が生まれる。静かに進行するこの劇的な事態を明らかにする。

目次

第1章 混在郷を生きる
第2章 場所とは何か
第3章 地域から遊離した空間
第4章 生きられたウェブ空間
第5章 ウェブ空間の比類なき空間特性
第6章 地域のロマンチシズム

著者等紹介

丸田一[マルタハジメ]
評論家。一九六〇年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。UFJ総合研究所主席研究員、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)教授、同副所長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

soto

2
引用や概念の多さが、諸刃の剣として機能している印象。横断的に種種の概念を扱い、議論を展開しているさまはおもしろいが、概念の数が多すぎ、その必要性も時として疑問で、混乱を招くように思えた。言いたいことが先行していて、その裏付けをがんばってやろうとしていたのだろうか。参考にするとともに、自分への戒めともしたい一冊でした。2009/06/09

Kentaro

1
ダイジェスト版からの要約 鈴木謙介の『ウェブ社会の思想』の議論の出発点は、自己という存在がますますバーチャル化しつつある点にある。そして、ウェブ空間には、「バーチャルなわたし」を構成する情報を取引する新しい経済圏が生み出される。例えば、レコメンデーション・システムは、購買履歴データに基づいてユーザーの興味・関心を解析し、興味・関心の傾向に合わせた商品情報等を推奨する仕組みであるが、これと同様に、わたしの行動履歴データによって推奨された「わたしらしさ」とでも表現するものに対して、アプローチする仕組みとなる。2018/06/21

じょに

0
うーん。色々面白い論点はあるんだけど、色んな人の話を繋げてるだけに留まっている気が。しかも全部知ってるよ的な。正直、よく分からん。地方性の喪失と未来みたいな問題意識はよく分かるんだけど。あんま深く考えてないけど、故郷を切望するよりも、どこも異郷のように生きれた方がよい気がする。と、書いてみたがやっぱ大阪に帰りたい…。それぞれの場所性=集合的記憶みたいなんて、再帰的にではあれなくならないと思うし、ショッピングモール的なものも包摂感ありまくりとも言える。どんな空間も、場所化するんじゃないんすかね。2009/02/10

maki

0
「混在郷」「場所とは何か」までは面白く読ませていただきました。「地域から遊離した空間」辺りから怪しくなり、ウェブ空間に話が及ぶと、好意的に読もうとしたが言葉遊びにしか見えなかった。人の心身反応(物理化学現象)に対する哲学社会学的アプローチを虚しく感じるのは私だけでしょうか。2019/07/14

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