内容説明
わが国ではアジアとの物流とアジアからの外国人住民が増加し、伝統的な世界観では立ち行かない多文化共生の時代が始まっている。政府もプランを策定し、地域における多文化共生の推進を促している。しかし、戦後教育ではアジアあるいはユーラシアの一員という視点が欠落していたため、いまだに私たちは米国を中心に物事を考えがちである。そこで本書では、多文化共生をめざすわが国とアジア・欧州との関係において社会、経済、産業、文化、芸術、教育などの分野で継受し現在に至っていることを3部構成で多角的に分析し、グローバル社会での日本の方向性を探った。
目次
第1部 二つの世界の文化・芸術・教育の交流(アジア地域の政治と文化比較;社会教育からみるユーラシアと日本とのかかわり;日本語と英語の言語表現と事柄の捉え方;ユーラシア地域における芸術の交流と融合;教育におけるカンボジアとユーラシアのつながり;関野貞の中国芸術・建築第一次踏査)
第2部 二つの世界と経済・産業の関わり(アジアの経済成長とグローバル・サプライチェーンの形成;ユーラシアをめぐる租税制度;日本とユーラシアの知的財産制度;航空流通にみるユーラシアのつながり)
第3部 二つの世界が共通して直面する社会問題(ユーラシアにおける環境問題と法;韓国の医療紛争解決システムから考えるユーラシアにおける医療紛争;ユーラシアにおける高齢者介護と家族問題)
著者等紹介
野口教子[ノグチノリコ]
高岡法科大学法学部教授(副学長)。高千穂商科大学大学院経営学研究科博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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