出版社内容情報
これは神々の与えた罰か?試練か?漂流の果てにたどり着いたのは、変わりはてた友の故郷だった。古代ギリシアを舞台にした歴史冒険…これは神々の与えた罰か?試練か?漂流の果てにたどり着いたのは、変わりはてた友の故郷だった。古代ギリシアを舞台にした歴史冒険ファンタジー第3弾!
ミシェル・ペイヴァー[ペイヴァー ミシェル]
中谷 友紀子[ナカタニ ユキコ]
内容説明
これは神々の与えた罰か、試練か。漂流の果てに、たどりついたのは変わり果てた友の故郷だった。―幽霊にとりつかれた“死の島”で、ヒュラスと仲間たちの絆が試される。青銅器時代のギリシアを舞台にした歴史冒険ファンタジーシリーズ第3弾!
著者等紹介
ペイヴァー,ミシェル[ペイヴァー,ミシェル] [Paver,Michelle]
オックスフォード大学で生化学の学位を取得、ロンドンで弁護士として活躍したのち、執筆活動に専念する。石器時代のヨーロッパ北西部を舞台とした歴史ファンタジー『クロニクル 千古の闇』シリーズ(評論社・全6巻)は世界的ベストセラーとなり、最終巻の『決戦のとき』で2001年のガーディアン児童文学賞を受賞している
中谷友紀子[ナカタニユキコ]
神奈川県生まれ。京都大学法学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たんたんx
17
女神のしもべでありヘル神の娘と崇められるハヤブサが、新たにピラたちの仲間に加わる。ピラの故郷ケフティウは、現在のギリシャ・クレタ島がモデルとなっている。大巫女だったピラの母親は疫病で死んでしまった。母親に代わって祈祷と呪術で疫病を祓い、太陽を呼び戻そうとするピラ。ミノタウロスを連想させる巨大な雄牛との攻防も迫力満点だ。古代ギリシャの歴史や地勢について、作者は入念な下調べを行っている。物語はファンタジーを装っているが、紀元前の原始的な宗教を信仰する人々の目には、案外世界はこんな風に見えていたのかも知れない。2017/05/28
☆すずか☆fighters!o(`^´*)
16
作者は動物の視点になったような描写が上手いと感じた。今回もお互いに助け合い、ライオンのハボックとハヤブサのエコーにも助けられ窮地を脱出するヒュラスとピラ。ヒュラスの父母の話もチラッと出てきて、この先ヒュラスが何者なのかが明らかになると話も急展開しそうな予感。ヒュラスとテラモンが完全に敵になってしまったのはしかたのないことなのか。友情が戻ることは、もうないのかな。2017/08/03
クロ
15
今回はピラの故郷のケフティウが舞台。まさかケフティウがタラクレアの大噴火の影響で、こんなことになっていたなんて!ヒュラスがカラス族よりも先にピラを探し出せるのか、ページをめくるのさえもどかしいほどハラハラした。そしてクライマックスでのヒュラスとクレオンとの対決シーン。空を切るむちの音、ふりおろされる斧、そして地下から現れたクニスの守り手の荒々しい咆哮・・・。息もつかせぬ展開にドキドキしっぱなしだった!!今回新しく仲間に加わったハヤブサのエコーとハボックとの関係には思わずクスリ。四巻目が待ち遠しい。2018/11/16
星落秋風五丈原
12
ハヤブサのエコー登場。動物視点が好きなんだな。2023/01/06
綾乃
11
うわー、いいなあ。少年の成長物語。 それにしても主人公ヒュラスのサバイバル能力がハンパない。 ピラじゃなくても、これは惚れてしまうわ。 友人だったテラモンがどんどんと違う道へ、そして自分を追い込んでいくのがつらい。ギリシャ神話以外なじみのなかったエーゲ文明(たぶん)が舞台なのものなかなか魅力的。2018/05/15