フィンランドは教師の育て方がすごい

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750509037
  • NDC分類 372.389
  • Cコード C0037

出版社内容情報

PISA(国際学力調査)でつねにトップクラスの成績をおさめ、日本はじめ世界の注目を集めるフィンランド教育。学校間格差、所得格差をなくすことで子供の学力を伸ばすのだが、実はプロの先生を育て上げるシステムこそが独特なのだ。本書はその一部始終をレポートする。

内容説明

テストもないのに子どもたちが勉強する国。教師が専門職として人気も倍率も高く、国民に尊敬される国。そして、PISA(学習到達度調査)でつねにトップクラスの国。その秘密は「揺るがぬ教育理念」と「徹底した実践主義」にあった!日本と同じく新保守主義の強風に見舞われながらも、格差も競争もない、子ども一人一人の学力を伸ばす教育体制を作り上げたフィンランドの“奇跡”を検証する。

目次

第1章 フィンランドの教師の一日(労働時間;学校で何をしているのか ほか)
第2章 フィンランドの教育の特徴とは(なぜフィンランドは学力世界トップクラスなのか;フィンランドの教育のどこに注目すべきなのか ほか)
第3章 カリキュラムが変わる、教育学が変わる(フィンランドにおける総合制学校の確立;フィンランドの教師養成とカリキュラムの歴史 ほか)
第4章 探究的教師とは―フィンランドの教師養成制度(トゥルク大学にて;マルック・ハンヌラ教授からの聞き取り ほか)
第5章 OECDとEUの教育観の転換(北欧型教育の形成期;北欧型教育の発展期 ほか)

著者等紹介

福田誠治[フクタセイジ]
1950年、岐阜県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、都留文科大学文学部比較文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

16
福田氏のフィンランド教育本4冊目。この分野はやはり著者が一番詳しい。教師だけでなくフィンランド教育の近代史を含めた全般を扱っている。フィンランドでは教師は優秀な学生が目指す人気職業なのは何とも健全な社会。日本と比べて何が一番違うかというと、根本的な教育哲学とその現場レベルでの浸透が違う。例えば「社会構成主義的な学習」という言い方が一般用語で通用している。平たく言えば「学ぶことを学ぶ」、流行りの言葉で言えば「非認知能力を高めるためのアクティブラーニング」となるだろうか。2019/03/08

メルセ・ひすい

3
教師養成法 ①五年間の在学期間のうちほぼ半年(約20周)が教育実習に当てられる。 ②教師は、情報伝達者や講義者ではなく、助言者であり学習案内者である。 ③教師は全員、修士の資格を持つ・・当たり前だ! ④教師や学校の善し悪しいの外部評価はない・・ PISA(学習到達度調査)でつねにトップクラスの国、フィンランド。その秘密は「揺るがぬ教育理念」と「徹底した実践主義」にあった。子ども個人の学力を伸ばす教育体制を作り上げたフィンランドの「奇跡」を検証する。2009/06/21

メルセ・ひすい

2
小生! 曰く・・ 日本でやる気のある優秀な人材は最優先で教師とする。給与は×3倍以上とし学校に居住し24時間体制で後進の指導教育にあたらせる。 ●土下座して拝みたくなるような高度な人材を教師に早急に育てて教育制度を確立しないと、日本は消滅する。 20年で生まれた子は成人することを考えれば20年で勝負がつくんです! 言いすぎた・・2009/06/22

ブルーローズ

1
フィンランドの教育改革の変遷のほか、長く回数が多い教育実習の現場の状況など、教師を育てるという姿勢が垣間見える。教育が無料であるってことは国家が人材を責任もって育てるということ。ただ、逃げ道がなくなるってこともあるらしい。ところで表紙の男性はなんと!大学教授ですよ。2011/06/17

おたきたお

0
他の西欧諸国同様に新保守主義=小さな政府の流れの中で、管理教育に走らなかったフィンランドの事例を教員養成の視点で記された著作です。私は知り合いから次のような話を聞きました。「フィンランドは、日露戦争に勝利した日本を学ぼうと、日本の調査に来たとき、江戸時代の寺子屋教育こそが日露戦争に勝利した日本人の源泉だと感じ、教育改革を日本(江戸)の教育を基に行った」。フィンランド-日本間で、長いスパン(60~100年)で互いにフィードバックを続ければスパイラル的に教育が改善に向かうのではないか、と思いました。 2009/08/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/440855
  • ご注意事項

最近チェックした商品