内容説明
20世紀西欧型経済成長至上主義がなぜ経済、政治、気候、感染症の危機を地球社会にもたらしたのか?それを立て直し、ポストコロナ時代を拓く「いのち」を軸とした新たな「地球価値」とは?さらに「地球人」とは?そして、日本の文化と科学技術、アジア的価値はどう貢献できるのか?本書はローマクラブの名誉会長・会長らメンバー8名と日本人識者の討議をまとめた記録です。
目次
第1篇 学校法人中部大学創立80周年記念国際シンポジウム 私たちは、ポスト・コロナ時代をどう拓くのか?―アジア発の文化と科学技術は「いのち」中心の新たな地球価値パラダイムを創造できるか(“オープニング鼎談”Post COVID‐19パンデミックにおける中部大学80周年とローマクラブ日本;“基調講演”Come On!目覚めよ!私だけの経済から人と地球のいのちのバランスへ;“ラウンドテーブル”ポスト・コロナ時代を拓くカギは日本とアジアにあり;民族性でまったく異なるアプローチ;地球が美しく持続し、豊かな人が自己実現できるプラチナ社会 ほか)
第2篇 ローマクラブ日本創設記念国際シンポジウム 22世紀のためのわが家、ただ一つの地球のトリセツ(“基調講演”危機からの創発 時間がない!もう動こう!;「日本力」の再編集が宇宙船地球号を救う;デジタルアースが編む宇宙船地球号の未来;高温直流超伝導送電技術がエネルギーと社会を変える;地球と人を幸せにするモビリティとは? ほか)
著者等紹介
飯吉厚夫[イイヨシアツオ]
学校法人中部大学理事長/中部大学総長、ロシア科学アカデミー名誉博士。京都大学名誉教授、核融合科学研究所名誉教授、総合研究大学院名誉教授。中部ESD拠点代表。瑞宝中綬章受章。米国プリンストン大学プラズマ物理学研究所客員研究員、英国原子力局カラム研究所研究員、慶應義塾大学工学部助教授、京都大学工学部教授・ヘリオトロン核融合研究センター長、文部省核融合科学研究所初代所長を経て、中部大学長、プラズマ・核融合学会会長、文部科学省国立大学法人評価委員などを歴任
野中ともよ[ノナカトモヨ]
中部大学客員教授、NPO法人ガイア・イニシアティブ代表、ローマクラブ執行役員、元NHKメインキャスター。NHK、テレビ東京等で、国際社会の動向を前線から伝えるジャーナリストとして活躍。アサヒビールなどの企業役員を歴任後、三洋電機会長を務め、“いのち”を軸にした環境負荷の低い商品こそがグローバルマーケットを制するカギであるとし、卓越した経営手腕を示した。NPO法人を立ち上げ、人間も地球という生命体GAIAの一員として振る舞うべきことを説く
林良嗣[ハヤシヨシツグ]
中部大学卓越教授、持続発展・スマートシティ国際研究センター、ローマクラブ執行役員・日本代表。世界交通学会前会長(2013~2019年)、清華大学傑出客員教授、日本工学アカデミー中部支部長。土木学会副会長、日本環境共生学会会長など歴任。都市化、低炭素交通、人口減少時代のQOLに基づく都市・農村のスマートシュリンク研究の国際的リーダー。1990年代に、究極の大渋滞に見舞われたバンコクへの都市鉄道導入を提案、実現(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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