出版社内容情報
人間文化研究機構が島根県立大学北東アジア地域研究センターを拠点に、研究プロジェクト「北東アジアにおける近代的空間の形成とその影響」を推進し、国内の研究者のみならず、中国、韓国、台湾、モンゴルなどの研究者ら行ってきた成果の集大成である論文集。
目次
第1部 胚胎期から近代前夜までの北東アジア(モンゴル・「中国」の接壌地帯としての12~14世紀華北―モンゴル帝国の統治と華北社会の変容;大清国による歴史記述のモンゴル史的文脈;ネルチンスク条約における「モンゴル」について―領有と決定 ほか)
第2部 「近代」の受容・再編・読み換え(対馬と異国船―来着と渡航;露清外交におけるコミュニケーション=ギャップの実相―18世紀初頭と19世紀中葉の二つの事例を通じて;中国的秩序の理念―その特徴と近現代における問題化 ほか)
第3部 「コンタクト」に見る「光」と「影」(沖縄近代の再考によせて―日本帝国と同化主義の問題;大韓帝国期漢城における水道建設―植民地都市「京城」の二重構造論との関連から;「蒙彊」を表象する―従軍画家として深澤省三を中心に ほか)