包摂・共生の政治か、排除の政治か―移民・難民と向き合うヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750348605
  • NDC分類 334.43
  • Cコード C0036

内容説明

なぜ分断が煽られているのか?「移民・難民問題」の政治争点化と右翼ポピュリスト政党台頭の実相について、ヨーロッパ各国の具体的な政治社会動向を多角的に分析。ヨーロッパ各国とEU難民政策の専門研究者が、移民・難民に関連する各国の状況を実証的に分析し、その意味を考察する。

目次

序章 「移民・難民問題」とヨーロッパの現在
第1章 リベラルな価値に基づく難民保護のパラドックス―ドイツの「歓迎文化」が内包する排除の論理
第2章 イタリアにおける「移民・難民問題」と政治対立―レーガ(同盟)による政治争点化をめぐって
第3章 スウェーデンにおける移民・難民の包摂と排除―スウェーデン民主党の中道政党化をめぐって
第4章 “難民問題”を争点化する東中欧諸国の政治―チェコの政党政治を中心に
第5章 AfD(ドイツのための選択肢)の台頭と新たな政治空間の形成―国民国家の境界をめぐる政治的対立軸
第6章 「自分さがし」を進める英国―ウインドラッシュ(Windrush)事件とブレクジット(Brexit)からその行方を問う
第7章 統合か、排除か―フランスにおける移民および「移民問題」とそれをめぐる政治的言説
第8章 バルセロナ市における移民包摂の動き―「民主的反復」の可能性を秘めた闘い
第9章 移民統合政策の厳格化と地方自治体における多文化主義―オランダ・ハーグ市の事例から
第10章 問われる欧州共通庇護政策における「連帯」―二〇一五年九月のリロケーション決定をめぐって

著者等紹介

宮島喬[ミヤジマタカシ]
お茶の水女子大学名誉教授。専門分野:社会学理論、国際社会学

佐藤成基[サトウシゲキ]
法政大学社会学部教授。専門分野:ナショナリズムと国家の比較研究、歴史社会学、社会学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ののまる

9
出口のない世界にいる気持ち。。。イギリスの「ウインドラッシュ」を初めて知った。これはひどい。2019/11/06

1
欧州各国の移民・難民問題を分析した論文集。ドイツの章が特に面白い。「近代化の敗者」仮説に安易に乗っからず、相対的剥奪感がなぜ極右支持に結びつくのか、という部分が丁寧に解説されており、目から鱗。とても勉強になった。2021/01/14

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