没落するキャリア官僚―エリート性の研究

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没落するキャリア官僚―エリート性の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 464p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750346700
  • NDC分類 317
  • Cコード C0036

出版社内容情報

天下り問題、そして森友問題、加計問題に続くあいつぐ不祥事。トップ官僚と政治権力に、これまでにない批判が投げかけられている。バブル経済崩壊後から現在にいたる状況のなかで、官僚とそのエリート性がどのように変質し、その背景には何があるのかを探る。

 はしがき 漂流する霞ヶ関



序章 エリートとは何か



第一章 官僚はなぜエリートなのか

 第一節 権力と優れた技能

  1 制度上は大きな権限や権力を持たない日本の官僚

  2 官僚が持つ優れた技能とは何か

  3 インフラ機能を果たす官僚の行動力

 第二節 強い威信と集合意識

  1 官僚の威信

  2 官僚の持つ集団性の強さ



第二章 官僚を襲った最大の危機――バブル経済崩壊後の行財政改革

 第一節 行財政改革と公務員制度改革の流れ

 第二節 政官関係の大きな変化

  1 長期不況で変質せざるを得なくなった政官関係

  2 政治主導と官僚内閣制



第三章 行財政改革に対する官僚の抵抗

 第一節 官僚の抵抗

 第二節 マスコミの場を通じた政官関係の敵対



第四章 官僚はどう変化したのか

 第一節 権力・能力という側面からの考察

  1 官邸主導体制と官僚の権力

  2 内閣人事局の影響力

 第二節 能力という観点からの官僚の評価

 第三節 威信という観点からのエリート性の後退

 第四節 集団性という観点からのエリート性の後退



第五章 ポピュリズムに翻弄されたバブル経済崩壊後の官僚

 第一節 官僚バッシングとは何か

  1 官僚バッシングとは何か

  2 官僚バッシングを生み出した要因

 第二節 官僚バッシングを生み出した構造的要因

  1 経済状況の悪化による官民の労働条件の格差拡大

  2 中央官庁が実績を上げることができなくなったこと

  3 官僚や中央官庁と関連づけられた要因

 第三節 受け身の官僚バッシング

  1 官僚バッシングの特徴

  2 長期化したマスコミ報道とポピュリズム

  3 官僚バッシングと中核なきポピュリズム



第六章 外交不安はどれだけの効果を与えたか

 第一節 ポピュリズムと外交・安全保障環境の変化と右傾化

 第二節 官僚バッシングが止んだ消極的要因

 第三節 外交・安全保障環境の変化と官僚

  1 外交・安全保障環境の変化が政府に及ぼす影響

  2 長期安定政権と官僚の関係



第七章 右傾化とポピュリズムについて

 第一節 右傾化とは何か

  1 右傾化とは何か

  2 右傾化を補強する様々な社会現象

  3 右傾化はいつくらいから始まったのか

  4 日本の右傾化の現状

  5 右傾化の内部要因

  6 長期不況だけでは説明がつかない日本の右傾化

 第二節 日本の誇りと官僚との関連について

 第三節 国力とは何か

  1 日本の国力は何か

  2 日本企業と終身雇用

  3 日本社会と企業

  4 企業の力とは何か

 第四節 官僚は右傾化の文脈でどう行動したのか

  1 官僚は企業の競争力を高めることにどこまで貢献したか

  2 一般国民からみた国力とは何か

  3 官僚の右傾化への対応



終章 分裂する官僚

 第一節 日本社会はエリートを必要としているのだろうか

 第二節 はっきりしない国民の官僚像

 第三節 官僚はまだエリートか



 参考文献

中野 雅至[ナカノ マサシ]
著・文・その他

目次

序章 エリートとは何か
第1章 官僚はなぜエリートなのか
第2章 官僚を襲った最大の危機―バブル経済崩壊後の行財政改革
第3章 行財政改革に対する官僚の抵抗
第4章 官僚はどう変化したのか
第5章 ポピュリズムに翻弄されたバブル経済崩壊後の官僚
第6章 外交不安はどれだけの効果を与えたか
第7章 右傾化とポピュリズムについて
終章 分裂する官僚

著者等紹介

中野雅至[ナカノマサシ]
神戸学院大学現代社会学部教授。1964年、奈良県大和郡山市生まれ。同志社大学文学部英文科卒業、The School of Public Policy,The University of Michigan修了(公共政策修士)、新潟大学大学院現代社会文化研究科(博士後期課程)修了(経済学博士)。大和郡山市役所勤務ののち、旧労働省入省(国家公務員1種試験行政職)。厚生省生活衛生局指導課課長補佐(法令担当)、新潟県総合政策部情報政策課長、厚生省大臣官房国際課課長補佐(ILO条約担当)を経て、2004年公募により兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科助教授、その後教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キク

57
労基・コロナを管轄する厚生労働省の勤務状態がドブラックになっていて、職員が「うちは『強制労働省』だ」と自虐していた。昔の官僚は「どこに重点をおくのか、どこに富を回すのか」を采配していたけど、いまは「どこを切り捨てるのか、どこに負担を強いるのか」という敗戦処理をやらなくちゃいけない。それでいて、民間トップ会社の給与には全然とどかず、世間からの名誉もない状態で「誇りだけで持ちこたえろ」は無理だよ。若手官僚の異常な離職率が騒がれ、キャリア採用組に東大卒がいない官庁も出始めた。ただ官僚を叩けばいい状況じゃない。2022/02/23

ゲオルギオ・ハーン

23
キャリア官僚に同情的な内容の本。著者がキャリア官僚、地方公務員、大学教授という経歴のため、小ネタは面白い。官僚たちの日々の勤務の様子やマル政案件(有力政治家からの依頼で公にならないように内々で処理する様々な業務)の手腕で出世街道が決まるとか森友・加計問題のキーポイントはマル政案件として処理するためエビデンスは出来るだけ残さない官僚とマル政とかどうでもいい地方公務員はエビデンスをどんどん残すため問題が露呈した(中央と地方の役人でズレが出ている)という指摘などは読んでいて興味深かったです。2021/07/08

みなみ

22
官僚の役割や国民生活の影響についてまとめられた本。専門知識や行動力という技能によって政策形成過程で大きな役割を果たすことによって、官僚は制度上与えられていない権力を維持してきたと本の中では紹介されているけれども、最近の官僚に対する社会の反応や官僚の職場の在り方も変わってきていると感じる。官僚を志望する学生が減少傾向で競争率が下がっていたり、若手の官僚が民間に転職してしまったりと暗いニュースが多いけれど、少しでも官僚が能力を発揮して働きやすいところになりますように。2022/06/17

のん

1
・官僚を叩いて支持を得ようとくる政治家。官僚は政治家と違って反論できない。 ・官僚の力を実質的にも制度的(橋下政権、小泉政権、安倍政権、鳩山政権118頁)にも削いだが、マスコミの中では巨大な官僚像が虚像として未だに存在し続けている。森友学園、加計学園の問題が起きたことで独走する官邸を抑止するために官僚のあり方を考えるべきと白々しく問題提起。 ・官僚は現在でもエリートだがかつてほどではない。2020/01/26

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