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“つながり”の現代思想―社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750346472
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

本書は、「社会的紐帯」という術語を手がかりに、現代社会の「つながり」が孕む諸問題を根底から捉えなおし、その理論と病理、そして可能性を紡ぐ。哲学、精神分析、現代政治理論における、気鋭の若手研究者たちによる意欲的な論集。

 まえがき



第?部 社会的紐帯への視座



第一章 政治の余白としての社会的紐帯――ルソーにおける憐憫[淵田仁]

第二章 集団の病理から考える社会的紐帯――フロイトとラカンの集団心理学[松本卓也]



第?部 社会的紐帯のポリティクス



第三章 ポスト・ネイションの政治的紐帯のために[山本圭]

第四章 〈政治的なもの〉から〈社会的なもの〉へ?――〈政治的なもの〉の政治理論に何が可能か[乙部延剛]

第五章 友愛の政治と来るべき民衆――ドゥルーズとデモクラシー[大久保歩]



第?部 社会的紐帯の未来



第六章 特異性の方へ、特異性を発って――ガタリとナンシー[柿並良佑]

第七章 外でつながること――ハーバーマスの精神分析論とエスの抵抗[比嘉徹徳]

第八章 社会的紐帯と「不可能性」[信友建志]



 あとがき

松本 卓也[マツモト タクヤ]
著・文・その他/編集

山本 圭[ヤマモト ケイ]
著・文・その他/編集

内容説明

「絆」をめぐる言説が氾濫するなか、本書は「社会的紐帯」という術語を手がかりに、現代社会の「つながり」が孕む諸問題を根底から捉えなおし、その理論と病理、そして可能性を紡ぐ。哲学、現代政治理論、精神分析における気鋭の若手研究者たちによる意欲的論集。

目次

第1部 社会的紐帯への視座(政治の余白としての社会的紐帯―ルソーにおける憐憫;集団の病理から考える社会的紐帯―フロイトとラカンの集団心理学)
第2部 社会的紐帯のポリティクス(ポスト・ネイションの政治的紐帯のために;“政治的なもの”から“社会的なもの”へ?―“政治的なもの”の政治理論に何が可能か;友愛の政治と来るべき民衆―ドゥルーズとデモクラシー)
第3部 社会的紐帯の未来(特異性の方へ、特異性を発って―ガタリとナンシー;外でつながること―ハーバーマスの精神分析論とエスの抵抗;社会的紐帯と「不可能性」)

著者等紹介

松本卓也[マツモトタクヤ]
1983年高知県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。専門は精神病理学。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授

山本圭[ヤマモトケイ]
1981年京都府生まれ。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。専門は現代政治理論、民主主義論。立命館大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

6
震災以降に何かと注目を集めている「つながり」について考える。  そのような表現から、震災や被災地に具体的に関係したものを期待するとそこは裏切られる。私自身半ばそのような思いもあり献本に応募した。残りの半ばは、それを哲学・政治・精神分析という切り口で捉える、という部分への期待であり、そこについては収穫があったと言える。    手元に残ったのは、マーカーだらけの消化しきれない本と、もっと勉強したい、と言う想い。今年のGWはそんな経験をさせていただいた。感謝の念が湧いてくる。2018/05/07

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