出版社内容情報
本書は、「社会的紐帯」という術語を手がかりに、現代社会の「つながり」が孕む諸問題を根底から捉えなおし、その理論と病理、そして可能性を紡ぐ。哲学、精神分析、現代政治理論における、気鋭の若手研究者たちによる意欲的な論集。
まえがき
第?部 社会的紐帯への視座
第一章 政治の余白としての社会的紐帯――ルソーにおける憐憫[淵田仁]
第二章 集団の病理から考える社会的紐帯――フロイトとラカンの集団心理学[松本卓也]
第?部 社会的紐帯のポリティクス
第三章 ポスト・ネイションの政治的紐帯のために[山本圭]
第四章 〈政治的なもの〉から〈社会的なもの〉へ?――〈政治的なもの〉の政治理論に何が可能か[乙部延剛]
第五章 友愛の政治と来るべき民衆――ドゥルーズとデモクラシー[大久保歩]
第?部 社会的紐帯の未来
第六章 特異性の方へ、特異性を発って――ガタリとナンシー[柿並良佑]
第七章 外でつながること――ハーバーマスの精神分析論とエスの抵抗[比嘉徹徳]
第八章 社会的紐帯と「不可能性」[信友建志]
あとがき
松本 卓也[マツモト タクヤ]
著・文・その他/編集
山本 圭[ヤマモト ケイ]
著・文・その他/編集
内容説明
「絆」をめぐる言説が氾濫するなか、本書は「社会的紐帯」という術語を手がかりに、現代社会の「つながり」が孕む諸問題を根底から捉えなおし、その理論と病理、そして可能性を紡ぐ。哲学、現代政治理論、精神分析における気鋭の若手研究者たちによる意欲的論集。
目次
第1部 社会的紐帯への視座(政治の余白としての社会的紐帯―ルソーにおける憐憫;集団の病理から考える社会的紐帯―フロイトとラカンの集団心理学)
第2部 社会的紐帯のポリティクス(ポスト・ネイションの政治的紐帯のために;“政治的なもの”から“社会的なもの”へ?―“政治的なもの”の政治理論に何が可能か;友愛の政治と来るべき民衆―ドゥルーズとデモクラシー)
第3部 社会的紐帯の未来(特異性の方へ、特異性を発って―ガタリとナンシー;外でつながること―ハーバーマスの精神分析論とエスの抵抗;社会的紐帯と「不可能性」)
著者等紹介
松本卓也[マツモトタクヤ]
1983年高知県生まれ。自治医科大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。専門は精神病理学。京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
山本圭[ヤマモトケイ]
1981年京都府生まれ。名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。専門は現代政治理論、民主主義論。立命館大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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