目次
第1部 子どもの権利条約(子どもの権利条約;国連「子どもの権利委員会」に出席して)
第2部 子どもの権利擁護活動(いじめ;障がいのある子に対する体罰・虐待;少年司法;児童虐待)
第3部 平和と子どもの権利(教育制度;戦災孤児(東京大空襲裁判))
著者等紹介
児玉勇二[コダマユウジ]
1943年、東京生まれ。68年、中央大学法学部卒業。71年、裁判官就任。73年、弁護士となる。東京弁護士会「子どもの人権と少年法に関する委員会」委員、日本弁護士連合会「障害のある人に対する差別を禁止する法律に関する調査研究委員会」委員、「チャイルドライン支援センター」監事、元立教大学非常勤講師「人権論」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンチェス
0
目を背けるのは簡単だけど、向き合おうとすると吐き気を催すほどキツい本。自分だって子どもの時は(無自覚でも)大人に守られてきたのに、その人たちが大人になったとき、子ども世代に大人の常識(自己責任)を押し付けていいわけがない。失敗が許されたのは周りが許してくれたから、という優しさが欠如した現在を垣間見れた。いじめ被害者や加害者、その親と教員に全責任を押し付けてまつり上げる報道の姿勢が市民にも広がっていけば、彼らが更生できる可能性は絶たれてしまう。彼らの人権を訴える著者の経験した弁護活動が生々しく記されている。2015/10/02