内容説明
3・11以降の日本では、ボランティアたちの活躍が大きな注目を集めた。だが、阪神・淡路大震災をきっかけに生まれたはずのNPOは、東日本大震災においては、以前のような活気をみせていない。その構造的な原因について過去の市民社会政策を検証し、評価基準を指し示す。
目次
1章 なぜ「エクセレントNPO」なのか
2章 市民社会の発展と政府とNPOの関係―NPOの潮流にみる誤謬1
3章 NPOセクターの現状と課題―浮き上がった市民との乖離
4章 市民参加と日本の社会的企業論―NPOの潮流にみる誤謬2
5章 「新しい公共」と「強い市民社会」―政府の市民社会政策はどこで方向を間違えたのか
補論 NPOを評価する
著者等紹介
田中弥生[タナカヤヨイ]
国際公共政策博士(大阪大学)。専門は非営利組織論と評価論。(独)大学評価・学位授与機構准教授。東京大学工学系研究科客員助教授。国際協力銀行評価室参事役などを経て、現職。財務省財政制度審議会委員、総務省政策評価・独立行政法人評価委員、公益法人制度改革有識者委員など。言論NPO理事、エクセレントNPOをめざそう市民会議理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。