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イギリスを知るための65章

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750318028
  • NDC分類 302.33
  • Cコード C0336

こちらの商品には新版があります。

出版社内容情報

「人種のるつぼ」イギリスの歴史をひもときながら、芸術や文学をはじめとする文化に焦点をあて、「通のイギリス」を紹介する。最新のイギリス体験記も充実しており、渡英を間近に控える人からいつかイギリスに行ってみたい人まで、最適の一冊。

 1 イギリス基礎事情編

第1章 「イギリス」は「イングランド」か?―国名の由来
第2章 今も昔も人種のるつぼ―多民族国家イギリス
第3章 英語が英語となるまで―英語の歴史
第4章 ことばでわかる出身階級―地方なまりと階級方言
第5章 「国王」対「議会」―王権を制御するためのイギリス議会
第6章 ユーロ・イラク問題に歴史をかいま見る―ヨーロッパの中のイギリス
第7章 多様なイギリスの教育制度―イギリスの公教育
第8章 エリート教育の伝統―パブリック・スクールの教育
第9章 アングリカン・チャーチとは何か―イギリスの宗教
第10章 イギリス人の名―『聖書』とのかかわり
第11章 イギリス人の姓―四つの起源
第12章 ロイヤル・ファミリー―女王夫妻と四人の子どもたち

 2 イギリス通のイギリス 

第13章 イギリスにもあった万里の長城―ローマ人の痕跡
第14章 シティーこそロンドン―生粋のロンドンっ子
第15章 自警団からはじまったスコットランドヤード―首都警察の歴史
第16章 ロンドンの「肺」―王室公園
第17章 ロンドンのオアシス―アート・ギャラリー(一)
第18章 こだわりのコレクシ『ガリヴァー旅行記』―近代小説のはじまり
第34章 中世からルネサンスの演劇―イギリスの芝居(一)
第35章 王政復古以降の演劇―イギリスの芝居(二)
第36章 映画でたどるシェイクスピアの世界―一九九〇年代以降のシェイクスピア映画
第37章 映画俳優三巨星―イギリスの名映画俳優(一)
第38章 舞台から映画、そして再び舞台へ―イギリスの名映画俳優(二)
第39章 スクリーンに見る光と影―映画で楽しむイギリス

 4 こだわりのイギリス 

第40章 イギリスへの片想い―イギリスと日本
第41章 たとえば物語画で「死」を楽しむ―テイト・ギャラリーのおたくな魅力(一)
第42章 絵画における物語性と芸術性―テイト・ギャラリーのおたくな魅力(二)
第43章 生活を慈しむ―イギリス、アンティークの心(一)
第44章 私だけの逸品―イギリス、アンティークの心(二)
第45章 「大理石の丘」の物語―テムズ河畔のアルカディア(一)
第46章 「いちごの丘」の物語―テムズ河畔のアルカディア(二)
第47章 盗んで殺して生き残れ―紳士の国の犯罪者たち(一)
第48章 はかなき英雄と極悪人―紳士の国の犯罪者たち(二)
イギリスお稽古ごと事情―語学学校・カルチャースクール編
第63章 暮らしに活かす情報センター―図書館利用法
第64章 イギリス職探しABC―就職事情
第65章 わたしも今日からロンドンっ子―ワーキング・ホリデー体験記

   『イギリスを知るための六五章 アクセスガイド』

《編者以外の執筆者》
阿部美春/上村幸弘/勝本有一/西野智子/福本宰之/福良綾/藤本篤

 イギリスに関する本は数多く出版されている。苦労してわざわざイギリスで出版された英語の本を読まなくても、日本語の本だけで本格的なイギリス研究ができるほどである。そうした中でイギリスを紹介する本を書くことは、まさに「屋上屋を架す」ことになりかねない。それでもイギリスに関心を持ち続け、イギリスとかかわりを持つ者として、私たちなりにイギリスを紹介してみた。
 本書は第1部「イギリス基礎事情編」から第6部「イギリス体験記」まで、大きく六つのセクションからなっている。そのうち第5部「イギリス小史」のみは、五三章から五七章までが一続きとなってイギリスの歴史を紹介している。したがって、まずイギリスの歴史を頭に入れてから、とお考えの方は、第5部「イギリス小史」から読み始められることをお勧めする。そうでない方はどのセクションから、あるいはどの章から読み始められても十分に楽しんでいただけると思う。
 イギリスは歴史的にも日本とのかかわりが深く、英語教育などを通じて日本の人に最も親しまれている国のひとつである。また近年ではロンドンがヨーロッパのビジネスの拠点となっていることから、駐在員として滞在する人も多く、連休や夏休みを利用ていただければ望外の喜びである。(後略)

まえがき 近藤久雄

目次

1 イギリス基礎事情編
2 イギリス通のイギリス
3 イギリス通の文学世界
4 こだわりのイギリス
5 イギリス小史
6 イギリス体験記

著者等紹介

近藤久雄[コンドウヒサオ]
1948年生まれ。同志社大学経済学部卒。熊谷大学大学院博士課程文学研究科英文学専攻修了。現在、熊谷大学教授

細川裕子[ホソカワユウコ]
セント・マイケルズ大学修士課程修了。同志社大学嘱託講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

8
イングランドの全体像を知るという点でこの上ない入門書。歴史、文学、社会どこからでもよし、分量も一定で分かりやすい。さらに深く知るための参考文献が各項ごとについてる。イギリス犯罪者列伝が傑作で「下層のマクベス夫人」サラ・マルコムのキャラクターが実に強烈。単にイギリスを知るだけでなく、住む上でもぴったりの本だろう。個人の私有地でも、市民の歩く権利が優先されるというのは、いかにも「らしくて」愉快。ネタにされるイギリス料理の不味さだが、そのおかげでエスニック点が繁盛しているという点もあるとか2013/05/20

viola

8
再読です。とりあえずイギリスに興味があるならば手に取るべき1冊です。文学、社会、歴史、生活習慣、階級・・・よくもまあ、うまいこと纏められたなと思います。2010/03/27

ブルーツ・リー

5
イギリスの歴史入門という事で借りてきているシリーズ。 そろそろ、イギリス史の簡単な本は、読み慣れて来た感じ。 地元図書館ではそこまで多くのイギリス史の本が無くて、ここからステップアップしようと思った時に読む本が無くて困る。 特に昨年来課題になっている、薔薇戦争や百年戦争を詳しく知ろうと思ったら、入門書では限界があり、やはり専門書に当たる必要がある。 公立図書館では限界があるから、1日も早くコロナに収束してもらって、池袋なり神保町なりに、専門書を買いに行きたい所。 地元図書館でも、更に入門書に当たる積り。2022/01/03

ちんれん

5
2003年初版、2010年第5刷。イギリス社会、文化に入りやすく書かれた入門書。歴史の概略も書かれていて勉強になった。植民地関連の内容が読みたかったが記載はほとんどなかったのが少し残念。2020/05/24

shigoro

2
書かれてる内容のバランスは整っているのだが、ちょっと堅いかも。もう少しイメージしやすいものも入れても良かったかも。産業なんかは殆ど書かれていないし、頭がキレる(狡賢い・二枚舌)外交・政治とかも知りたかった。あと伝統文化だけでなく若者向けのカルチャー(ビートルズの音楽・ミニスカート発祥のファッション)など世界の中心となるものも出してくる発想も詳しく知りたかった。 2011/07/06

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