出版社内容情報
環境対応,公的介護保険制度などに顕著なEUの牽引役たる現代ドイツ。一方,ナチスの影を引きずる戦争補償,東西再統一のしこり,失業,外国人問題などの困難な諸問題の存在。「変わるドイツ」と「変わらぬドイツ」という視点からその全体像を明瞭に解説。
1 旅への誘い――特色は地方にあり
父なるライン:ライン河紀行/大聖堂と黒い森:古都フライブルク周辺ほか
2 ドイツ文化の風景――祭りと詩と音楽と
苦労の人 バッハ:音楽のプロムナードほか
3 合理的に生きる――ドイツ人の考え方
法こそすべて:ドイツ人の法感覚ほか
4 質実剛健――ドイツ人の暮らし
ドイツ製品の秘密:マイスター制度の精神ほか
5 環境・福祉先進国――循環型社会を目指して
環境先進国:「脱原発」への道ほか
6 伝統と革新――教育・文化政策
シュタイナー学校:「教育は芸術」ほか
7 「過去」の克服――戦争の影
贖罪か隠ぺいか:戦争加害者の責任/徴兵制の行方:ヨーロッパ統合のなかでほか
8 ヨーロッパの大国として――EUにおける役割
宴の後:東西再統一後の現実ほか
9 やっぱり違うドイツと日本――比較文化論の試み
「剛」と「柔」:トランクの文化・ふろしきの文化/亡命と転向:一元論と二重構造ほか
内容説明
本書はおもに現代ドイツの姿を、「変わるドイツ」「変わらぬドイツ」という切り口から分析し、ドイツ人の生き方や文化の全体像を明らかにしたものである。
目次
プロローグ ドイツという国
1 旅への誘い―特色は地方にあり
2 ドイツ文化の風景―祭りと詩と音楽と
3 合理的に生きる―ドイツ人の考え方
4 質実剛健―ドイツ人の暮らし
5 環境・福祉先進国―循環型社会を目指して
6 伝統と革新―教育・文化政策
7 「過去」の克服―戦争の影
8 ヨーロッパの大国として―EUにおける役割
9 やっぱり違うドイツと日本―比較文化論の試み
著者等紹介
浜本隆志[ハマモトタカシ]
1944年香川県生まれ。ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。現在、関西大学文学部教授。ドイツ文化論専攻
高橋憲[タカハシマモル]
1946年大阪市生まれ。毎日新聞大阪本社勤務の後、ハイデルベルク大学歴史哲学学部政治学科留学。ゲーテ・インスティトゥート大阪支部の企画・文化広報担当を経て、現在、関西学院大学、立命館大学、流通科学大学講師(ドイツ文化概論等)
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