内容説明
悲しみのなか、子どもたちを支えたのは日常と変わらない学校生活。そして友人たちとの関わりだった―学校、学級の再建に向けて取り組んだ岩手県教師たちの記録。
目次
第1章 3.11当日とその後の教育現場/河村茂雄(その時何が起こったのか―震災当時の学校の様子;教師たちによる復旧の取組―物理的環境の確保に向けて)
第2章 学校再開から1学期末まで教育関係者はどう取り組んだのか(生徒指導主事の立場から―1つの校舎で2つの中学校の生徒が生活・活動した中学校の実践;管理職の立場から―被災地域支援の前線基地にある中学校の実践;養護教諭の立場から―専門家と学校現場をつないで効果を上げた養護教諭の実践 ほか)
第3章 危機にこそ大事にしたい学級集団の力/河村茂雄(心理面での総合的援助の必要性;グループアプローチの土壌としての学級集団;第2章の先生方の実践から学ぶこと ほか)
著者等紹介
河村茂雄[カワムラシゲオ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。筑波大学大学院教育研究科カウンセリング専攻修了。博士(心理学)。公立学校教諭・教育相談員を経験し、岩手大学助教授、都留文科大学大学院教授を経て、現職。日本カウンセリング学会常任理事及び岩手県支部長。日本教育心理学会理事。NPO日本教育カウンセラー協会岩手県支部長。論理療法、SGE、SST、教師のリーダーシップと学級経営について研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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riviere(りびえーる)
2
著者はQUという学級満足尺度を利用した学級経営などで有名な早稲田大学教授。著者が岩手大学教授時代からかかわっている岩手県の教育現場についてのレポート。東日本大震災直後から一学期の終わりまで、地元の教育関係者が自分の立場でどのように動いたかを記録している。子どもたちのとってはあまりに過酷な出来事だったが、その中で子供たちを支えたのは日常と変わらない学校生活や友達とのかかわりだった。だからこそ、日頃の学級経営での取り組みが大切であると説く。2012/04/21
しゅんぺい(笑)
0
教育学部教授の河村先生も書いてる本。 横書きでしかも専門用語が多いので、ちょっと読みづらかったです。 淡々と事実、データを持ってこられる。 とりあえず流し読み。また読みます。2011/12/29