ビジュアル文化シリーズ
アニメーションの映画学

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784653040248
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0070

目次

第1章 「原形質」の吸引力―エイゼンシテインの漫画アニメーション理論
第2章 柔らかな世界―ライアン・ラーキン、そしてアニメーションの原形質的な可能性について
第3章 風景の実存―新海誠アニメーション映画におけるクラウドスケイプ
第4章 複数形で見ること―商業アニメのメディアミックスのとらえ方
第5章 ミッキー・マウスの息吹を計ること―計量アニメーション学の試み
第6章 セレクティブ・アニメーションという概念技法―「リミテッド・アニメーション」の限界を超えて

著者等紹介

加藤幹郎[カトウミキロウ]
1957年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Was

1
新海誠論が読みたかったので手に取ってみた。アニメにおける風景の発見とそこで機能するメロドラマ、というのが大雑把なまとめか。他の論でしばしば言及されていたノーマン・マクラレンの言葉やエイゼンシュテインの「原形質性」の概念は興味深かった。2011/03/02

ウインド

0
個人的には前半のエイゼンシテインの文章や後半のセレクティブ・アニメーション論文が面白かった。アニメーションが『選択』しながら作られているものだという部分にシナジーがあるように感じられたからか? 運動を数値化する計量アニメーション学や、運動の種類で分けるという「セレクティブ・アニメーション」、「運動のスペクトル」の分類自体はとても興味深かった。代わりに新海誠やメディアミックス論の文章はあまりに頭に入ってこなかった。そこまで他の文章との連関が感じられなかったのが原因かもしれない。2017/05/18

みみ

0
一つの研究対象は、こんなにもバラエティに富んだ切り口で紐解ける。エイゼンシュテインのディズニー論を解説。2014/01/10

富士さん

0
アニメーションに関する論文集で内容はいろいろです。顔さんのリミテッドやフルアニメーションを演出の種類と捉えてアニメを分類しようという論文が素晴らしかったです。このようなアニメ研究が増えればアニメの研究はもっと豊かになるに違いありません。ソルトさんの研究も結果に賛成はできませんが、方法的には面白いと思います。3篇は評論です。事実関係を詰めてこそ評論には価値が出るのです。理屈だけの評論は新しい視点を得られて楽しみ方が増え、ヒマつぶしにはいいですが、それだけです。横濱さんの論文はなぜ載っているのかわかりません。2013/03/24

Shu Ueki

0
これまたレポート用に読んだ。ただ要約しようにも六章それぞれいろんな人が書いてるからやりづらかったー。内容自体は(エヴァを除き)新鮮で面白かったし、ラーキンの『ウォーキング』とかも動画で見ることができたのでスラスラ読み進められた。2012/07/20

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