死ぬ瞬間―死とその過程について (完全新訳改訂版)

死ぬ瞬間―死とその過程について (完全新訳改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784643980233
  • NDC分類 490.14
  • Cコード C0095

内容説明

本書は、死にいたる人間の心の動きを研究した画期的な書である。

目次

1 死の恐怖について
2 死とその過程に対するさまざまな姿勢
3 第一段階―否認と孤立
4 第二段階―怒り
5 第三段階―取り引き
6 第四段階―抑鬱
7 第五段階―受容
8 希望
9 患者の家族
10 末期患者へのインタビュー
11 死とその過程に関するセミナーへの反応
12 末期患者の精神療法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

59
死の5段階は、私の看護学生時代にも、看護師として働いていた時も興味深く考えていたことであり、今では誰もが知る防衛メカニズムである。しかし、本著で今一度患者からのインタビューや医療従事者へのセミナーから確立されたことを知ると精神科医であり女医のの生き方であったとも知った。タイトルである「死の瞬間」を女医は「広大な空に瞬く百万もの光の一つが、一瞬明るく輝いたかと思うと無限の夜空に消えていく」流れ星を思わせるという。流れ星を見かけ、人の死への思いを巡らせるのもいいのではないでしょうか、一瞬であっても。2022/11/13

kumako

19
末期患者への取材を重ねて患者の心の変化・患者の本心・家族の対応方法など、今後の終末医療に繋げるセミナーを著者は開いている。著者は死を患者に隠すのではなく事実を共有することで、患者の心残り(残した仕事や気がかりな事)の引き継ぎができるので、患者は安心して死を迎えることが出来ると言う。私も事実を知りたい、自分の最期をどうするかは自分で決めてみたいし、周りに余計な煩わしさ(不要な気遣い)をさせたくない。まだ思考がはっきりしている間にそのような希望を記しておく事は必要。死の体験を末期患者から得るというのが斬新。2022/06/03

とももん

9
終末医療の聖書とまで呼ばれている本、とのことでなかなか分厚く、読めるかなと思ってましたが、とても興味深いインタビューばかりで、いつのまにか読み終えてました。読み終わって感じたことは、やはり信仰心の厚い人は死を恐れないのでしょうかね。死が素晴らしいこと、と考えることは私にはなかなかできそうもありません。ですが、死に至る精神の過程というのにはとても参考になりました。2017/10/22

coaf

7
ターミナルケアの分野ではかなり有名な本であるらしい。僕の関心とはやや遠かった。数多くのインタビューによって構成されているので、ページ数は多いが、概念がどうこうとかはあまりなかった。2013/05/16

kera1019

6
末期患者が死と向き合う過程を読んでると、俺には絶対無理やんって思う… 交通事故みたいに「あがく」時間もなく死ねたらいいけど、日一日と死に向かって自分の命が細くなって行く過程を受け止める自信は全くなし。自分が死んでいくのを認めた瞬間に欲望や欲求が起こって、かえって恐怖が膨らむと思う。読後「俺が死ぬわけないやん」って思わず「否認」してしまう… 〜自分が失敗したときに、あなたの手に握られてる事を感じるような、そんな人間になれますように〜 ホンマ、そんな最期を迎えられたらえ〜のになぁ…2013/06/06

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