内容説明
人・物の移動は文化の境界を越え、違いを際だたせると共に文化の融合をもたらす。行商し、あるいは市に出店する人々を追い、異国の地でたくましく暮らす人々のコミュニティを描き、地域社会の多様な姿を浮彫りにする。
目次
交流の民俗(定住と交流;人の移動が産み出す民俗;ゆるやかな土着に向けて)
1 市と行商(商いの原風景;担い売る人々;暮らしのなかの市;現代に生きる市)
2 旅と観光(柳田国男の旅;宮本常一の旅;観光のまなざしと地域社会)
3 異文化の交流(民俗学と朝鮮系住民;集住地区と「生きる方法」;寄せ場と朝鮮系住民;〈生きる方法〉と「民族文化」「民族的アイデンティティ」)
著者等紹介
川森博司[カワモリヒロシ]
1957年、兵庫県に生まれる。1990年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。現在、神戸女子大学文学部教授
山本志乃[ヤマモトシノ]
1965年、鳥取県に生まれる。1991年、筑波大学大学院修士課程環境科学研究科修了。現在、旅の文化研究所主任研究員
島村恭則[シマムラタカノリ]
1967年、東京都に生まれる。1996年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。現在、関西学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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