内容説明
華やかなイメージの一方で、天災や疫病などがくり返された平安京。時に猛威をふるう自然環境を人びとはどのように捉え、災害にいかに向きあってきたのか。平安時代四〇〇年の歴史を、都市・社会問題の視点から再検証。
目次
災害から見た平安京―プロローグ
飢饉の惨状(養和の飢饉;飢饉と環境;消えゆく村々;都市氏の求心力)
洪水とその対策(洪水被害の実態;治水の試み;鴨川の河原)
疫病の流行(疫病と御霊会;摂関期の疫病;恐れと祈り)
地震の発生とその対応(平安初期・中期の地震;院政期の大地震;庶民住宅の被害)
火災発生の状況と背景(火災都市・平安京;都市の防火対策;「町」の変化と火災)
くり返す災害と変わりゆく平安京―エピローグ
著者等紹介
北村優季[キタムラマサキ]
1956年、三重県に生まれる。1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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