内容説明
テレビ受像用として知られる「八木・宇田アンテナ」を発明した電気通信工学者。海外で高い評価を博した指向性アンテナ技術が、太平洋戦争で敵国兵器に利用されたため、戦時には科学技術を動員する中核的立場におかれる。戦後は、教育者・国会議員として幅広く活躍。明治以来の国家的課題「後発工業国日本の近代化」に挑んだ一科学技術者の生涯。
目次
第1 大学卒業まで
第2 仙台高等工業学校時代と留学経験
第3 東北帝国大学工学部時代
第4 大阪帝国大学理学部時代
第5 科学技術動員と八木秀次
第6 戦後の八木秀次
著者等紹介
沢井実[サワイミノル]
1953年生まれ。1983年東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。現在、大阪大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kiyoshi Utsugi
30
八木・宇田アンテナの発明者として知られている人です。 「やぎ・うだアンテナ」というから「八木」の読み方は知ってたんですか、「秀次」はずっと「しゅうじ」と思ってました。😅 ・大学卒業まで ・仙台高等工業学校時代留学経験 ・東北帝国大学工学部時代 ・大阪帝国大学理学部時代 ・科学技術動員と八木秀次 ・戦後の八木秀次 と大きく6つの時代に分けて、八木秀次を描いています。 人を育てるのがうまかったというのは、この本を読んでてもよくわかりました。 伝記ということもあってか、本としては非常に読みやすいです。2021/11/24
Tadashi_N
24
八木アンテナを作った人は、科学万能時代を夢見ていた。原発推進派だったとは意外。2020/01/24