出版社内容情報
はじめに/日清海戦史の編纂と刊行(編纂委員会の設置/『征清海戦史』の編纂/『明治二十七八年海戦史』の刊行問題)/日露海戦史の編纂と刊行(開戦前における資料蒐集体制の整備/戦役中に付加された新たな蒐集方針/戦役後の日露海戦史編纂事業の開始)/軍神の創造と最高亀鑑の東郷平八郎(旅順閉塞作戦と広瀬武夫の軍神化/広瀬武夫の銅像建立と文部省教科用図書調査委員/蒐集された「武人ノ亀鑑」のその後/『東郷元帥詳伝』編纂の動機/『東郷元帥詳伝』執筆の進捗と刊行)以下細目略/宮中御用に仕えた特異な経歴/「小笠原日記」を通してみる東郷グループの形成と活動/「小笠原日記」にみる東郷死去前後のグループの活動/結びにかえて/小笠原長生関連年表/小笠原長生著作目録
内容説明
艦隊や中央の要職にほぼ就くことなく、海軍中将まで昇った小笠原長生。日清・日露海戦史編纂、忠君愛国物執筆、学習院御用掛や東宮御学問所幹事での皇室との繋がり、元帥東郷平八郎のブレーンとしての行動など、日記を中心にその半生を描く。人脈をいかした政治工作など、制度の上ではあり得ない秘められた活動にも触れ、知られざる実像に迫る。
目次
第1章 日清海戦史の編纂と刊行
第2章 日露海戦史の編纂と刊行
第3章 軍神の創造と最高亀鑑の東郷平八郎
第4章 宮中御用に仕えた特異な経歴
第5章 「小笠原日記」を通してみる東郷グループの形成と活動
第6章 「小笠原日記」にみる東郷死去前後のグループの活動
著者等紹介
田中宏巳[タナカヒロミ]
1943年、長野県に生まれる。1974年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、防衛大学校名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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