内容説明
現代社会の1つの焦点、「ナショナリズム」への関心が広がっています。本書は、広く学問分野をこえた最高の執筆陣によって、自身の学問的なオリジナリティを前面に出して展開された、ナショナリズムに関する社会科学的な理論、分析の入門書です。
目次
ナショナリズムという謎
第1部 ナショナリズムの理論(ナショナリズムの理論史;ナショナリズムとは何か―ドグマ人類学の立場から;「わが国固有の領土」)
第2部 ナショナリズムの歴史(ヨーロッパにおける「国家」と「国民」の創出;“国民”の困難―啓蒙、宗教、コミュニケーション;日本はいつネーションになったか)
第3部 ナショナリズムの様態(現代中国のナショナリズム―その過激化の論理と力学;中東・アラブ地域におけるナショナリズム;インドネシアにおけるイスラーム主義とナショナリズム)
第4部 今日のナショナリズム―『“帝国”』以降の世界(シビック/エスニック・ナショナリズム;ナショナリズム、その“彼方”への隘路)
ナショナリズムをくぐり抜けて―あるナショナリストの現象学