内容説明
植えてもないのに勝手に生えて、どんどん増える厄介な草。そんな植物を、私たちは「雑草」と呼んでいます。庭や道端など身近な場所に生えているにも関わらず、人は目もくれずに通り過ぎます。雑草なんか見る価値もない。そう思ってはいませんか。いいえ。足を止めて手を伸ばし、目を近づけて見てください。雑草の小さな花がこれほど美しく繊細で、しかも個性豊かであることに、きっと驚くことでしょう。あなたのすぐ近くでけなげにたくましく生きている雑草たち。片隅で生き抜こうとする懸命さが、小さな花を美しく輝かせています。
目次
黄色い花(セイヨウタンポポ;キクのなかま大集合! ほか)
白い花(ヤブジラミ;ハルジオン/ヒメジョオン ほか)
青・紫色の花(アメリカオニアザミ;キキョウソウ ほか)
赤色の花(ガガイモ;ヘクソカズラ ほか)
緑・茶色の花(チドメグサ;ヨモギ ほか)
著者等紹介
大作晃一[オオサクコウイチ]
千葉県生まれ。自然写真家。きのこや植物などを被写体として美しい自然写真を撮影している
多田多恵子[タダタエコ]
東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。立教大学・東京農業大学・国際基督教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
114
私は「散歩で見かける草花・雑草図鑑」を何時も愛読しているのですがこの本はそれをもう少しカラフルな写真集にした感じがします。私は庭の雑草などをいつも見かけると引き抜いているのですが、このような写真集でみると意外とかわいい感じがしてもう少し花が咲くまで待って観賞してみたい気がしました。2022/07/20
ふぅわん
114
【魅惑の楽園】むやみに雑草を除去しないでね。生態系を及ぼす雑草以外は雑草も必要とされています。かわいい。綺麗。美しい。素敵な本ね。種名も和名も学名記載もある。実物大の写真もあり。素敵‼️その言葉しか出てこない。花好きの方には読んでほしい。写真好きの人は、この本を眺めてほしい。うっとりするよ。今日、ワンコと散歩していた道にもこの本の中の花も咲いてた。その少し先に蛾の幼虫がたくさん徘徊中。思わず幼虫の写真を撮っちゃった🤣庭だけでなく道端にも咲く花。雑草と言われるけど名前あるよ。自然に必要な存在。花っていいね2020/01/12
シナモン
113
雑草もこうして見るとアートだなぁ。普段気にも留めない道端の雑草もじっくり見てみたくなりました。素敵な図鑑です✨2023/09/02
seacalf
103
目からうろこの驚きの一冊。道端に咲く小さな雑草の花々に注目した図鑑。肉眼では見る事が難しいマクロレベルの野草の花を拡大し、美しい姿で見ることが出来る。名前は知っているのに、いざ拡大してみるとびっくりするほど想像と隔たりがあって大発見をした気分。シロツメクサなんて、けっこう感動しちゃう。ススキの葉にあんなに小さいガラスの歯がついてるなんて。観察用ルーペが欲しくなる。スマホ用は100均でも手に入るというから買わねば。まるで友達を紹介するかのように愛情たっぷりに小さな花達を紹介してくれるのが楽しくていい。2020/06/12
kinkin
103
写真がとても美しい。雑草というだけでふだんは踏みつけたり刈り取ってしまうが花がもっと大きかったら今以上に繁栄したかも。60種類の雑草の花が色別に分けて紹介されているのでわかりやすい。デジカメのマクロモードやルーペで観察すればより興味も湧くと思う。手元に置いておきたいが図書館本2018/10/07