内容説明
目をあけて眠るアカネズミ、公衆トイレをつくるタヌキ、孤島に1頭で生きるシカ、ハエに血を吸われるコウモリ。野生動物を好きすぎる奮闘動物エッセイ!野生動物たちのユニークな生態、彼らと濃く触れ合う日常、共存のあり方まで。
目次
1 アカネズミは目をあけて眠る―「懸命に生きているんだなー」という思いが大切だ
2 動物行動学者、モモンガに怒られる―経済的利益と精神的利益が必要なのだ
3 スナヤツメを追って川人になる―人工的な環境でも共存はできる、間違いない
4 負傷したドバトとの出会いと別れ―“擬人化”はヒトにとって大切な思考活動なのだ
5 小さな島に一頭だけで生きるシカ―シカも、ヒトの生命を維持する装置である
6 脱皮しながら自分の皮を食べるヒキガエル―ヒトは、生まれつき生命に関心や愛情を抱く
7 タヌキは公衆トイレをつくる―街で暮らす動物たちのことをどう考えるか
8 コウモリにはいろいろな生物が寄生している―生きることと潜在的な危険は切り離せない
9 ザリガニに食われるアカハライモリ―動物との接し方に新しい規範が必要なときだ
著者等紹介
小林朋道[コバヤシトモミチ]
1958年、岡山県生まれ。公立鳥取環境大学副学長。岡山大学理学部生物学科卒業後、京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年に鳥取環境大学環境情報学部環境政策学科(現:公立鳥取環境大学環境学部)助教授、2005年に教授に就任。環境学部長を経て2022年より現職。専門は、動物行動学、進化心理学。研究、およびプライベートでさまざまな動物と交流を深め、数々の知られざる生態を発見してきた。ヒトと自然の精神的なつながりや、動物行動学を活かした野生生物の生息地の保全にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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