内容説明
本書では、フランスという国の空間的枠組みや人間的構成、国民統合と国民意識自体の歴史的な推移を念頭におきながら、基本的な歴史理解を提示する。
目次
序章 フランスという「国」
第1章 先史時代からローマ支配下のガリアまで
第2章 ポスト・ローマ期から中世へ
第3章 中世フランスの国家と社会
第4章 近世のフランス
第5章 フランス革命とナポレオン帝政
第6章 近代国民国家への道
第7章 現代のフランス
著者等紹介
福井憲彦[フクイノリヒコ]
1946年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、学習院大学文学部教授
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感想・レビュー
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Tai
13
フランス史は近世以降、フランス革命前あたりから面白くなる。中世くらいまではヨーロッパ全体を見た方が良いと思う。 「近世の民衆、人々は未来に向かう直線的時間意識を持たず、毎年繰り返される時の循環の中に生きていた。」表現が好き。 「フランス革命から100年でたどり着いた国民統合の到達点、議会制とライシテ(非宗教性)の共和国。」血みどろの争い、犠牲も凄い。 「1936年6月、有給休暇法(年間2週間)、週四十時間法をブルム内閣が議会に法案提出し可決された。」ここからだったのか。2020/06/12
ポルターガイスト
4
7,8年くらい前から積まれていた。今なら読める。まあ山川世界史教科書の詳細版のようなノリで淡々としているので読みやすいがするするするすると読み進めてしまっていまいち引っかかりがない(フランスからの帰りの飛行機でずーっと読んでたらその時間で読めた)。それでも文化史や経済史,社会史への目配せはちゃんとあり,授業で使えそうなデータ的知識も豊富なので,内容としてそう悪くはない。でもこの各国史シリーズを買い揃えることはないかなあ。シリーズとしての存在意義はあるだろうが読者にとっての購入意義は…2019/07/16
じょあん
1
どのようにフランスは形作られてきたのか? 今あるようなフランスが遠い昔から今に至るまで確固としたものとして存在したわけではない。その領域も言語も流動的で歴史的な流れによって現在の姿へと形作られていった――これは、もちろんどの国にも言えることだが、とくに本書では歴史の流れによって形成されていくフランスというものを感じることができた。2019/06/08
のぶ
1
『イギリス史』に続いて世界史シリーズ。半分は旅行ガイド気分で読みました。2015/08/13
ド・ローネー
1
最後の方がわけわからんw たくさん用語ですぎ2012/09/13